光源氏さん
のうた一覧
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いつしかと君がたよりは月讀のあはき明かりにうつし我が身は
平成二十一年十一月二十七日
8
「うつし」は、移し・現し・顕しで...
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降る雨にしとどに濡れゆ野を行かば葉隱れと散る名にしをる花
平成二十一年十一月二十六日
9
「濡れゆ」の「ゆ」は、状態の意志...
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かきつらぬ水陰に茂る菅の根の幾春しのぶ北の御臺は
平成二十一年十一月二十六日
6
掻きつらぬと書きつらぬの掛け。水...
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思へかも胸安からむこひふれに心いたきはたれに寄らずや
平成二十一年十一月二十六日
7
「いたき」は痛き。派生して、幼気...
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うるはしき御里のうちにたへしのび濡ればやせむと聞きしにぞ思ふ
平成二十一年十一月二十六日
7
御里とは帝の宮居が戦災や天災など...
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さえわたる月の光にしだれしは思ひつのりし君が影かと
平成二十一年十一月二十六日
9
「さえ」が努力して身につけた能力...
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雲隱る我が身に寄せし君が愛心は影になりぬといへど
平成二十一年十一月二十五日
8
心が影になる…深く落ち込んでしま...
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いとをしき思ひをむねにこがれども落ちゆく月の影も見ゆらむ
平成二十一年十一月二十五日
12
こがれは、焦がれ・漕がれ・木枯れ...
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からころもくちなし染みる戀の道袖の別れは苦しかるまじ
平成二十一年十一月二十五日
10
戀といふ字は、いとしいとしと言ふ...
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いと白き露がつきたるまどろみにひらりと見ゆる雪ははかなし
平成二十一年十一月二十五日
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なぜ雪が儚いと思うのか…ひらひら...
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あらぬ世に入り來ぬ人のうつり香に笑みもゆかしや思ひうつるも
平成二十一年十一月二十五日
9
かすかに見える面影は幻と同義であ...
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みだれ舞ふ花を見やりし山の端にせめて返さふかりそめの戀
平成二十一年十一月二十四日
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ほろほろと泪を散らす夕間暮れすさぶ思ひの習ひなれしも
平成二十一年十一月二十四日
6
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うつし世に風過ぎぬけし龍田山立ち舞ふ袖の心およばず
平成二十一年十一月二十四日
7
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君戀ふるめぐりの道もあらばこそ寄せてみだるる夜半の月かな
平成二十一年十一月二十四日
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月の影身を置きまよふうつろひは添ひておぼさる逢へるときさへ
平成二十一年十一月二十四日
7
全五首は直感的に詠んだものです。...
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暁に雪うち散りしいみぢくも烈しくさへてあともとどめむ
平成二十一年十一月二十三日
3
忠臣蔵の名場面と云えば、やはり雪...
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うつろひて枯れ野で見やるまぼろしよ消えゆくままの露をうらみて
平成二十一年十一月二十三日
9
うつろひ、枯野、まぼろし、消えゆ...
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誰がために心なやます花薄ほのかに見ゆる面影立てし
平成二十一年十一月二十三日
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面影は姿・情景のこと。歌論では、...
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咲きすさぶ月草の色うつろひて表も裏もたへだえの折り
平成二十一年十一月二十三日
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月草は襲(かさね)の色目。表裏と...
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