うすべにのお気に入りの歌一覧
舞
鳴き足りて軽き骸を悼みつつ蝉一匹の暮れてゆく夏
13
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横井 信
宿題を片付けたって八月の入道雲はまだ空にいる
15
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バジル
御供えが届きましたよ父さんに 仏間に揺れる青の竜胆
15
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横井 信
大雨に降られて駅で雨宿りベンチでそっとかかえる土産
11
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KEN
ころころと 時の流れて 夏行くと 今宵蟋蟀 望月の下
10
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灰色猫
釣具屋の麦わら帽が渓谷の山女魚と葉月の恋に落ちゆく
10
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ななかまど
夏来れば苦きゴーヤを菜にして思い出しおり巣籠もり五輪
12
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灰色猫
踏み出せば友らはすでに向日葵で私はひとり紫陽花のまま
16
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ななかまど
紫のニンジンボクが咲き初めばマルハナバチの喜ぶお尻
11
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灰色猫
角帯に浴衣見つけて胸さわぐ盆に櫓で叩いた太鼓
9
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ななかまど
世におらぬ母の仕草のくさぐさがわれ詠む歌のなかに佇む
17
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きくゑ
散り際の桜悲しき霧に浮く風なき朝にうすべに沁みる
11
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舞
あと幾度花に逢えるかまだ固い桜ながめて語れる母は
10
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茂作
孫來ると妻よりLINEの知らせあり 家路に向かふ歩幅が擴ぐ
13
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ななかまど
雲間から日の射しおれば裸木が雪の絹布に描く麗人
13
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ななかまど
やれること選びて今日もそこかしこできるとこまで老いの時無し
12
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ひげじぃ
新しき手帖めくりて縁側の佳き日願ひつ猫の爪切る
23
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横井 信
枯れ葉すら片付けられて年の瀬の風に揺れてる冬の虫かご
13
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ななかまど
今年またおまえの翔ぶを羨望す湖と空とを繋ぐ白鳥
17
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横井 信
稲刈りのすすむ棚田の秋の夜の月のあかりに踊る白鷺
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