桜田 武のお気に入りの歌一覧
横井 信
鉛筆を握れば浮かぶ言の葉のそっと逃げてく春めく日差し
14
もっと見る
ななかまど
死ぬまでの旅は途中かおしまいか命の素描いつ描くや神
8
もっと見る
ななかまど
できごとは西暦にあらず和暦にてわれの頭のものさし昭和
5
もっと見る
青き銀椀
病める母と素うどん食してあたたむる今後は味を薄くしやうね
7
もっと見る
青き銀椀
夕暮の雲たなびきて刈田より群雀立つ後の町並み
10
もっと見る
ななかまど
老二人ときに気配を消して居る言い争わぬ鴛鴦のごと
18
もっと見る
ななかまど
愛猫の覚悟しており手術台ふるえる背中にそっと手をおく
20
もっと見る
ななかまど
迎え火がほんのり灯るやさしさで父母を待つ初めての盆
61
もっと見る
青き銀椀
如月の月の冴ゆれば満ちゆきてほんのり照らす道の草かな
6
もっと見る
青き銀椀
寒きほど声掛け合ふて大坂の気質よろしく雀たち鳴く
9
もっと見る
滝川昌之
遺されし懐中時計に父の見た古き刻(とき)など戻してもみる
15
もっと見る
滝川昌之
「恨みっこなしで」と恋の平等を粋な胡坐で説いた歌姫
17
もっと見る
滝川昌之
啓蟄も前に巣を張りぬくぬくとエアコン浴びる同居の蜘蛛よ
13
もっと見る
横井 信
あこがれの街の空へと消えてゆく飛行機雲の余韻を見てる
10
もっと見る
横井 信
街中に不意に響いた踏み切りに足踏みしてる春の足音
14
もっと見る
名鈴
様変へて 新しき病 生り出でて 薬はつひに 追ひ及かぬらし
7
もっと見る
名鈴
日の本は 山にも海にも 夜昼も 神の御座して かたじけなきかな
10
もっと見る
灰色猫
大切な自分らしさを脱ぐことが大人であるなら子供でいいさ
16
もっと見る
灰色猫
灰猫はゆるりゆるりと丸まりて毛布のなかで春を夢見る
24
もっと見る
名鈴
人のみに 心有りとは 驕りなり 数ならぬものも 確と兆し持つ
43
もっと見る
[1]
<<
70
|
71
|
72
|
73
|
74
|
75
|
76
|
77
|
78
|
79
|
80
>>
[143]