横井 信のお気に入りの歌一覧
へし切
冬ごもり 春へを恋ひて草も木も ふふみあり待て いつか花咲く
16
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橘
祖母の味伝えたがるも生聞きで不肖の孫は下手な歌詠む
13
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松見草
散りもせで 再びの春 まつみぐさ 色濃き袖に とどめても見よ
16
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KEN
しぐれ降り 枯れ野は斑雪 狐らも 逼きて嫁入る 年の瀬の晝
11
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葛城
松飾り使い残しの材料も今日床の間に活けられており
15
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舞
枯れ果てた泪いささか滲みくる傷へと沁みる酒の苦さよ
12
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名鈴
枝の梅は つぼめど君が 濃き衣は 薫りを加へ 正月を待つ
21
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ひげじぃ
陽だまりを日時計のごと追い転げ晦日の暮れはゆるゆると往く
14
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び わ
テレビ観る若者たちが元気よく年の瀬ムードひしと伝わり
6
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茂作
絹さやの花を思ひて植ゑつけん うぐひす鳴くや早きを競へ
19
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音弥
二重苦の仕事納めの挨拶に最敬礼するオフィス全員
12
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可不可
掌むすんで開いて 雪うさぎ 里香さんに 初めまして
6
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うすべに
いつもならひっそり静まる路地の奥 ころがる声に雀おどろく
8
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滝川昌之
散髪屋 「良いお年を」と 店出れば 襟元に早や 新春の風
18
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ななかまど
ドローンにて峰高く飛び大鷲の風を切る音聴きたくもあり
14
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へし切
夕暮れは 君恋しきに冬の空 緋に染めゆく入り際の街
18
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桃山
遠目には薔薇の花かな葉ボタンの門かど飾る年の瀬の街
12
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ひげじぃ
銭湯の煙突に添う寒の月 懐ほふり焼き芋ふたつ
17
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舞
干支の神替わる歳の瀬寂しくも窓際の身の独り長閑に
13
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名鈴
夢ならば 消え失する前に 読まばやと 震ふ指で 引き解く御文
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