夏深のお気に入りの歌一覧
横井 信
山の端へ沈む夕陽についてゆく鴨の背中に十三夜月
14
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ななかまど
この星の憂いを覆うシルクかと思いて窓の白き音聴く
16
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横井 信
やさしさの抜け殻だった陽だまりの窓辺の席に広がる毛布
8
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横井 信
上弦の月のかがやく夕暮れにかそけき冬の落ち葉の調べ
18
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シダ
破れ寺の夕の茜に焼かれをり音なふ鐘をつくものもなし
6
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ガビー
健やかに手足の長い若者が 歩道を渡る終戦記念日
7
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ガビー
漁終えし父の漕ぎだす自転車に我もゆられる母もゆられる
8
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ガビー
自立とはいかなる時か補助輪をどこか求めて自転車に乗る
7
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ななかまど
マスクして人混み行けばぎこちなく裡なる憂い空に放てり
11
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横井 信
冷え込んだ冬の大地へひかり差す厚い雲から天使の梯子
12
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滝川昌之
遠吠えは痩せ犬にして冷え込んだ欠ける月夜の路地裏にある
18
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舞
朝騒ぐ雀ら何処にねぐらするみぞれ寂しき石狩の街
8
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艸介
針葉の常緑なる山並みに 斑を描き織る錦かな
8
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緒川みるな
酒酌みて 愉しくあらば 冥府とて 我はゆきなむ 五戒慴れず
3
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横井 信
曇天の雲の隙間の薄明かり鳥は飛び立つ初冬の夜明け
10
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恣翁
山の端の木末の 風も吹かざるに そよげば 月ぞ出でむとすらむ
11
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滝川昌之
かくれんぼ逃げた気配に振り向けば見つけてくれと遅き秋桜
23
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横井 信
月を待つすすきが原を飛び越えて朝の浅瀬に白鷺は立つ
13
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横井 信
夕焼けに染まったままの熟柿をひととき照らす十三月夜
16
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名鈴
石上に 緑あやなす 苔莚 掃ふはあはれ 立ちつつ詠まむ
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