半格斎のお気に入りの歌一覧
草木藍
出航の汽笛の聞こゆ五島行海は見えねど時を知らせる
7
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滝川昌之
ちぃちちち起こすメジロに眼をこするごとく花弁の目覚む白梅
19
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うすべに
梅かおるお堀にうつる生駒山 鴨ひく澪にみだれて揺れる
11
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名鈴
小琴もて 君が心を 慰めむ 静けき夜に 仄かに鳴らし
12
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KEN
浅春の 浅香路行かば 風に葦 幻と云ふ 渡る恋さへ
12
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赤石仙人
庭先に植ゑたる梅に蕾みつき春を焦がれて日ごと膨らむ
9
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灰色猫
五輪と言う沈むばかりの泥舟の舵を好んで取る者もなし
17
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わかばみち
夕暮れに子と手を繋ぎ向かいゆく日が長くなった菫色の空
12
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橘
ざわめきはいつしか音を楽しみて音を操る技に変わりぬ
12
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滝川昌之
五分咲きの梅林愛でる半欠けの月よ互いの不足は責めず
21
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KEN
冬嵐 過ぎて靜寂の 夜更けかな 月音ばかりが 清み渡りけり
14
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葛城
苔むした石燈籠の笠の上に猫は自由に毛づくろひする
17
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河のほとり
梅が枝の白きを雪にまがへてもかをる香にこそ花と知らるれ
14
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へし切
見つめれば こまり顔した君に似て うつむき咲きぬ 水仙の花
11
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舞
歩み来てもうこの辺でよかろうとともに語らう来し方の道
11
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恣翁
昨日より洗ひ置きたる硯さへ こほりつきける手水場の寒
14
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秋日好
冬枯れの庭に手を入れいつ誰が見に来れるのか霧雨に訊く
11
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へし切
野辺ゆかば 春は名のみにおとなひも 芽吹く千種のささやき聞かばや
12
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灰色猫
燦々と照る太陽を想ひつつ珈琲を挽く寒波の朝に
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滝川昌之
氷雨とて嗄声のごとき裸木の枝擦れの音の一つも抑え
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