愚と楽のお気に入りの歌一覧
工藤吉生
引っ越しのトラック停まっている家を出てきて家具が浴びる太陽
8
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夢士
後継ぎの途絶えし畑の柿の実や冬日に照りて一人落ちゆく
19
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灰色猫
振り返るこの足跡は誰だろうわたしはわたしを歩めなかった
20
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舞
あの頃は子供であったとようやくに思えるほどの老いの秋かな
17
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灰色猫
バスルーム排水溝に消えてゆく一夜限りの恋の雫が
18
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舞
黄色帽並ぶ園児のそれぞれに待つひとのあり託す夢ある
12
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へし切
秋深みもみぢしにける山々の空の果たてに木枯らしの聲
30
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工藤吉生
甘口の麻婆豆腐を昼に食い夜に食うただ一度の人生
5
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滝川昌之
気がつけば鼻歌も出る平日の休みに一人メザシを炙り
26
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inosann
「吸って吐くただそれだけで生きている」と見上げた空の青が眩しい
28
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夢士
秋深し栗名月の月明かり畳に映る尾花ゆれをり
22
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灰色猫
躁鬱を飼い馴らせずに生きてゆく欲の炎に踊らされつつ
19
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inosann
綿菓子とオムツが見えたか食べんとし義母は正され「アハハ」と笑う
23
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滝川昌之
百舌鳥の啼く雑木林に踏み入ればザクザク沈むワラビーブーツ
27
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石川順一
食器皿今日から全く変わり行く以前の丸みを覚えておきたい
17
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石川順一
クラッカーしるこサンドを食べて居る地元のお菓子機会少なし
14
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灰色猫
紐解けばあなたはずっと春のまま冬に想えば温かいです
18
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灰色猫
神秘的ブルーローズの花籠は澄んだ泉を掬ったかのよう
23
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灰色猫
晩秋の冷たき雨を浴びながら冬眠できぬ生き物と知る
27
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inosann
「謙虚」という仮面を付けて淡々と攻めての急所を狙っている
23
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