艸介のお気に入りの歌一覧
横井 信
昨日よりひかり増してく上弦の月に照らされ虫の合奏
12
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うすべに
夕暮れに空耳かなと夏祭り 遠く花火の音なつかしむ
8
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荒野のペンギン
青空に 沸き立つような 雲白く 思い出の無い 夏が過ぎゆく
7
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只野ハル
室外機熱を吐き合う隣家との狭い通路は金星のよう
9
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只野ハル
極寒の厚い氷のその下の深い海にはいるかもしれない
6
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ななかまど
南へとアサギマダラは旅たちぬ刷り込まれたる命の形
11
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葭堂
光堂 真下に眠る 四代の 夢の跡かな 今ぞ悲しき
4
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青き銀椀
虹見ればわれ久しぶり雨跡に夏模様なる語りとも見ゆ
13
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緒川みるな
連日の猛暑に燒かれ落ちてゆく輕きなづきのはつはつの語彙
3
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名鈴
夏の夜の 花火の集ひも なかりけり 戯るる声せで 虫すだくのみ
13
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横井 信
日の落ちた山の向こうの稲光 暗がりに咲く夏の残り香
12
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横井 信
この夏の手応え求め歩き出す僕の見つけた遠い三日月
7
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深谷真雪
もう少しあともう少し離脱したレースに戻り走り出す日は
5
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うすべに
夕間暮れ河にながした笹舟の 行く先はもう過去の方角
4
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みのる
ひとはみな大きな虚ろ抱えたり歳を重ねて思い知ること
6
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おじい
うつつとも 夢ともつかぬ 水音のやがて夜明けの 蜩となる
9
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舞
知らぬ花 図鑑に探し 枯れるとも 名を書きとどむ 静かな午後に
9
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はなしのぶ゙
独り見し枇杷色の月を貼り付けるわれの鏡よかがやきを増せ
7
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はなしのぶ゙
ひと日づつ過去へと流すカレンダー川面は秋の光りをゆらす
7
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うすべに
熱帯夜せめて耳だけ涼しくと 窓にもたれて秋の虫聴く
9
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