艸介のお気に入りの歌一覧
青き銀椀
ガス灯し白湯沸かし待つ朝方の厨の窓の外の薄曇り
10
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おじい
脛に持つ 疵の悪化に 勧めらる 豊後鉄輪 地獄の釜湯
5
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江儀
いづこまで照るや月の輪雲さけて甍のうみの波をいだきぬ
4
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山崎ふゆ彦
八月のお盆も過ぎて霊園のバスに乗るのは私ひとり
6
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ななかまど
でき過ぎの茄子の実かごに盛りたれば紫いろの迷う献立
10
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おじい
人の世の 嘆きをことに よく学び 里の懸巣が 嗚咽を漏らす
7
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夏深
忘れ物したよな夏を見送れり鉄橋を渡るこの窓辺から
9
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夏深
想い出のひとつもなくてサンダルを浚う波音夏惜しむよに
10
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舞
咲く時を知りてぞ咲ける秋桜にまた時を告げ雨は滴る
7
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詠み人知らず
すり減った分だけ心折れやすく啓発本などポチる夜更に
8
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詠み人知らず
大丈夫ハッタリ笑顔が仇となり負荷がかかって目から血が出る
5
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横井 信
自分より大きな影を追いかけて歩きはじめた夏の思い出
12
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トウジさん
隅にまで鳴きに来たかや法師蝉 茜の雲はもう細いよと
8
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Chico
促促と前傾をなし をみなへし 疾走始む播州平野
9
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赤石仙人
いつまでも青いままかと云はれどもあの頃のこと忘れ難きに
3
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名鈴
葡萄棚 手の届かずに 台に乗り 切りたる房の 思はぬ重さ
15
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赤石仙人
文集で再會をするわが君の甘酸つぱくもほろ苦き文
3
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赤石仙人
高校の同窓會の文集に綴られてゐるそれぞれの春
4
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舞
おちこちに揺れる木洩れ日ひと時の墓地とさだめん古きベンチを
7
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おじい
背を丸め よき転生を 請ひ願ふ 椎の根方の 母の抜け殼
6
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