詠み人知らずのお気に入りの歌一覧
滝川昌之
向日葵の花粉に埋もれ蜜蜂はケチャップつけた幼子のごと
19
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灰色猫
葉脈に水が流れてゆくように羽化する蝉や翡翠のごとく
18
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うすべに
草いきれ 秘密の場所の夕化粧 風をなぞればなつかしい夏
10
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舞
目覚めてはまた一日をいたずらに夢みる夜も使いはたして
10
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樟明子
バリバリと草刈る音に起こされる休日の日の田舎の朝は
5
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名鈴
檀家さへ 集はぬ夏の 村の寺 静けき蓮池 鯉らの浄土
18
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恣翁
晩蝉と 集く草虫 夏惜しむ朝の 命のハーモニーかも
14
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青き銀椀
山狩りの銃置きて薬喰へばむむ気取られしか吾が老いぞ知るべく
10
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横井 信
ゆっくりと力つきてく蝉の声 地面で休む夏色の蝶
13
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艸介
塩かけた青菜かはたまた蛞蝓か 日陰でぐにゃり とける猫かな
7
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灰色猫
力なく転がる蝉とゴミ箱とそれを見ている立秋の木々
14
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KEN
白肌に 醒めゆく人か あかねさす 葉月の朝に 殘るありあけ
12
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トウジさん
核兵器 廃絶せねば 無くならぬ 次の広島 次の長崎
9
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ななかまど
核の剣いまだ納めぬ大国の空につながる広島の空
15
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夏深
背中ごし見し落日の唐紅今別れゆく未練の色味
5
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灰色猫
この世には私だけしかもういない燃えゆく蝉の残響の中
14
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滝川昌之
木の匙でシロップだけのかき氷 駄菓子屋 互いの舌見せ合って
20
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横井 信
空まわりしている夏の風ぐるま 揺らぐリズムは夢の入り口
16
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青き銀椀
風がまま空き地に来れば広ごれるエノコログサの茂くゆれつつ
10
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KEN
灼熱に 靜かなりけり 百日紅 八月六日 汗を拭へば
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