恣翁のお気に入りの歌一覧
さる
目に青葉すべてのいのちいきいきとあの震災を知らぬがごとく
9
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紫苑
空の涯あえかに溶ける紫をいかに詠まむと惑ひをりしも
15
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ケンイチ
木漏れ日の和らかきかな生まれ来る腹をさすりて母は微笑む
14
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ほたる
短調のピアノ曲聴く独り寝の肌に染み込む音はむらさき
20
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三沢左右
出帆の朝遥かに凪いだ海遠くとどろの潮騒を聞く
19
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笑能子
責任をボールの如く託し合い日々は過ぎ行く変化を問わず
3
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シュンイチ
好きだった青を抱きしめまっすぐに歩くぼくらの海は死なない
22
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染季
待ちかねた花の一夜に散る様を忘れゆくたび恋は実りて
5
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緋色
慎重にささくれを剥ぐ指先が日々の名残を消し去っていく
6
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ゆべし
さびしさはくるぶしまでしか届かない蹴り上げて水しぶきを浴びて
8
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浅草大将
不如帰とほきむかしの大原女の君のはつ音の花いらんかえ
10
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悠々
うれしきは歌詠む友の言魂に 若葉の風の薫り立つとき
24
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詠人不知
雨後の空映す川面のしめやかに橙ひとつ陽は斜めなり
8
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ふきのとう
しゃくやくは見ごろとなりて亡き義母の喜ぶ笑顔ふと思い出す
4
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横雲
夏あさし翠微優しき若葉寒侘しき色の雨に煙れり
5
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詠み人知らず
薄れゆく喜怒哀楽の残像が白に呑まれる日も近かりき
3
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白亜
ほんのすこし苦味を伴ふ愛もあり 君が教へし 十九の終はり
8
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聴雨
文ひとつ解けば光る言葉あり心にあをき風の生まれる
12
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浅草大将
名ばかりの清水ひけども西沢のもとは澱めるかつまたの池
10
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ねずみ
世界から 見たら小さな 痛みでも辛く苦しい それが人間
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