恣翁のお気に入りの歌一覧
ヨクサル
引越しの用意整ひゆく葉月けふをかぎりに部屋あけわたし
7
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秋ひもの
西日さす、私の朝は置き手紙 お茶にしましょう、日が暮れるまで
13
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篠原七
午後三時告ぐ鐘の音の降る公園何故か泣きそな哀しい旋律
2
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篠原七
百均の玩具みたいなマニキュアで紛らせている、さみしさなんか
6
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笑能子
刻み行く日々の裏側鮮やかに記憶の色がただ深くなり
3
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ぎんこ
再生を賭けているんだ台風よ青き実りを撃たずにほしい
13
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大獏
雨粒はひいふうみいと輪を作り濃度の高き波紋に覆ふ
8
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薫智
孤独って毒薬を飲む緩やかにでも確実に死にいたりゆく
8
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みやこうまし
ふむふむと読んで貰えばそれで良いそのふむふむに歌作の苦労
9
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みなみぐち
雲ひとつない完璧な青空は時にわたしを死にたくさせる
4
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みなみぐち
苛立ちを膝で表現する人と同じ電車に乗り合わす昼
4
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千巻
帰り道青きどんぐり転がりぬ汗はにじめど秋が近づく
4
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詠み人知らず
幼き日通った海に立ってみる波は昔と変わらないまま
6
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卯月
あの頃の気持ちはとうに枯れ果てて君にもらった釦の行方
8
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みみどり
みどりごを抱ゐて街ゆく夫を見れば眩しいくらゐにイクメンドヤ顏
4
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紫苑
気怠げに葉月の蝉の降るところ睦みし影の添うて憩へる
12
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さくらこ
ほんとうの君を知りたい海原に投げた小瓶の中で震える
5
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聴雨
白壁にとどまる秋の透明な陽だまりの如き言葉しみ来ぬ
12
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元円
ひと歳の命引き継ぎ鳴く虫に吾の望みの貧しさを知る
11
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ふきのとう
隣人は我なつかしみ亡き母の思い出話に泣き笑いする
12
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