恣翁のお気に入りの歌一覧
あき
乾かない洗濯物に占拠され部屋の隅にてちいさく生きる
21
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紫苑
灰いろの水なりし子の影のごと片夕暮れに冬揺らぎ立つ
10
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つきの
ぬくもりを 伝えぬままに この冬の 白い吐息と なつてしまおう
27
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あき
エチレンがそうさせるのだ成熟もとろけて落ちたあまい腐臭も
14
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たんぽぽすずめ。
降る星を包みて撒けり朝の陽を掴む人こそ素晴らしきかな
14
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舞
手を取れば恥ずかしがりて払い避くおぼこでもなし愚か吾が妻
9
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いりみつ
若き日に 安吾手に取り 感受する 桜の樹下で 鎮魂歌を
2
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まがね
字余りと字足らずにもなる六文字の曖昧さに酔ううたを愛でつつ
7
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詠み人知らず
冬立ちて結露の窓に指先で馬鹿と書いて はなまるをする
4
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笑能子
ぱらいそは常にあなたの胸の中賢しら顔の奴らにはなく
4
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芳立
人の身に生まれたる世の寒風にあらましごととよしなしごとと
8
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ほたる
ペディキュアも知らない頃の素足には桜貝がならんでいました
9
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花鳥風月
でかい蜘蛛見て逃げ惑うその先で搦め捕られた 妻の視線に
2
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詠み人知らず
寂しい日蜜柑を剥けば日光の様な飛沫が「元気出せ!」と言う
10
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しまじま
よどみより いやいや一葉 旅立ちぬ ゆらりゆらりと 漂いたるに
2
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悠々
生きるてふこと切なくて海見ればなつかしき貌なつかしき聲
21
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只野ハル
休みたいシグナルを出す肉体と別の世界で彷徨うこころ
3
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只野ハル
ラジオからアズナブールの帰り来ぬ青春聴こゆ陽は既に落つ
3
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氷魚
紙屑にされた手紙も割られた皿もそれは等しく悲鳴であった
11
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舞
待つ人の我が家にありて有り難く酔いても思う家の灯りを
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