恣翁のお気に入りの歌一覧
紫苑
十六夜のはつか欠けたる疵ぐちに口風琴の掠れては滲む
14
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紫苑
ミシンもて布巾縫いをる寂しさよ午睡の猫の傍らにゐて
13
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笑能子
理解するそう言う傍の無理解に吾よろめきて瞼を閉じる
2
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せいか
洛陽の月は朧に光りおり いにしえの風ゆるく吹き過ぐ
3
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悠々
大いなる海大いなる地の怒りわたくし達の愚かさを打つ
14
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たつかわ梨凰
秋風に明るさ絶えぬ柿の実の燭台が灯は夕陽に溶けり
9
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ゆうくん
残り柿 寒風吹くも 去りがたく いま青空に ともす秋の灯
8
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麻倉ゆえ
秋風の味も知らずに冬ごもり愁い着込んで膝を抱く虚無
7
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ケンイチ
ただ空の青たふとかる小春日に忽ち満つる生命の清し
6
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浅草大将
膝の上に何時しかねむる老猫よ我のすゑなどゆめに思ふな
26
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三沢左右
十六夜月を西の空に待つ冬の夜はいよよ深みて指先の冷ゆ
16
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千巻
降霜を日に日に吸ひて照るもみぢかく艷やかなら老ひもよからむ
6
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詠み人知らず
色褪せた鞄に讀書を詰め込んで若草色の電車に乘り込む
1
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たんぽぽすずめ。
氷雨降る川瀬の岸に紅葉せり桜へ消せぬ恋の想い出
16
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やながわ亜弥。
本当に聞きたいことは聞けないで「変わりないです」 変わりたいです
10
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まるえふ
どぶ川の橋から眺む赤い月ポンポン山の稜線ぼかす
9
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しまじま
終業の 鐘の音響き 窓枠の ガラスに映る 夕陽沈みぬ
2
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芳立
さやけしや色はうつりて雲居ひくすみ絵となれる初冬の月
10
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たんぽぽすずめ。
いまもなを野辺に残りて忘れえぬ紅引く如き秋あかねかな
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翡翠
川の瀬を蔽ひし櫨のもみぢ葉の幾ひら散れる秋寒のあさ
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