恣翁のお気に入りの歌一覧
紫苑
薄氷を踏む足どりで地下鉄のきざはし降りる風邪気の朝
6
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詠み人知らず
庭先にひとりばえした小松菜をとりていただく雑煮のおいしさ
8
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詠み人知らず
なくしては いないけれども なんとなくはずしたままの 揃いの指輪
13
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白亜
わが内に潜む獣の血のいろを君には見せまい まだゆるすまい
14
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みやこうまし
冬時雨やわらぐなかの曇り空しんなり包む春の蠢き
11
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横雲
重ならぬ想ひにじれて消す紅は届かぬ恋の名残にや似る
5
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葉月きらら☆
独りにはなれなくなった寂しさを実感しつつお茶碗洗う
5
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佐々一竹
東京に雪の降る夜父と子に長き沈黙横たわりたり
4
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工藤吉生
カレンダー丸めた筒を振り上げて誰かを殴打したくなる暮れ
3
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舞
制服のスカート下の膝小僧まるく艶やに春先駆けす
6
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いちにのパッパ
ママのこといくら好きでもそのチューがディープキスなら交替ですよ
3
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工藤吉生
教室の聞こえよがしの非難から逃げたトイレの壁は冷たい
10
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笑能子
折からの雪を厭いし吾なれどその反面で白さを愛でる
3
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只野ハル
池の面か細き音の絶え間なく入水して消ゆ牡丹雪降る
3
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栞
ひゅうひゅうと風が哭くのを聴きながら声を殺して泣いてるわたし
7
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ふきのとう
年ごとに疲れのにじむ両の掌をいつくしみつつクリームつける
14
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悠々
斉斉哈爾(ちちはるの真っ赤な月をあとにして列車はゆらりと哈爾浜ハルビンめざす
12
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トビウオ
こんな夜は默つて酒を呑みませう夫婦ではなく昔のやうに
5
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木綿
異国にて受けた訃報に手も足も止まり夜空をただただ見てる
3
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武田シンノスケ
その一票我らの為に留まらず未来を担う子等に関わる
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