恣翁のお気に入りの歌一覧
工藤吉生
人の不幸聞くことでしか休まらぬこころ抱えることこそ不幸
8
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聴雨
雨つぶの戯れに似た旋律でなみだの夜を奏でるピアノ
13
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木綿
寢息聞き合わせて呼吸してみるも次第にずれゆくことのせつなし
2
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ねこめ
愛おしい憎しみ子宮で飼い慣らすママはあなたに早くあいたい
2
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ゆうくん
男とは 荒海の鯱 啼き声を 冬吹く北の 風に隠した
1
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詠み人知らず
目覚めればすっと冷気のしみわたり窓をあければ雪降り積もる
11
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舞
白鳥の声遥かなる津軽野に聞く人も無く雪降り止まず
11
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悠々
詠む歌の多さにおもふ君たちのそして私の孤獨の量を
44
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うらん
オソクナル 返事をうつのも虚しくて道化となったまあるいケーキ
5
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白亜
うまれたての白は闇から舞い降りて消えゆくまでになにかを残す
5
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在原紀之
うたのわに入りて一年経りにけり紡ぐ想いは明日への力
13
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あそびくも
給湯の湯にかじかんだ手を浸しゆるりと指をとかす幸せ
16
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詠み人知らず
亡き母の使いしエプロン身につけて包丁持つ手の動きかろやか
8
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車男
冬の陽は納骨堂の白壁を跳び箱として北窓に降る
8
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詠み人知らず
この年の初めの海の穏やかに茜を浴びて輝き染めぬ
7
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木綿
左耳のかたちを今も思い出す斜め後ろの席だったから
33
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工藤吉生
小さくて分厚い歴史の教科書は角で頭を叩くに適す
5
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聴雨
木のもとに白寒椿ほとり落つ冬の夕となりにけるかな
3
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元円
アーケード行き交う人も背を丸め視線を落とす底冷えの朝
3
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紫苑
薄氷を踏む足どりで地下鉄のきざはし降りる風邪気の朝
6
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