恣翁のお気に入りの歌一覧
木綿
坂道を先行く君が何歩目でこちらを向くかそっと数える
12
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一
見下ろした夜景は泣いたことがある人達がいる証の灯かり
1
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読人不知
世間から 大きく倫を 外れしと 向けらるる指 折つてやりたい
6
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聴雨
雪消して花をおこして降る雨の色もにほへる春は来にけり
6
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魚住 蓮奈
冬の海コートの裾をはためかせ指鉄砲で壊す夕暮れ
7
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紫乃
立春を過ぎても遠い 居眠りをしたくなるよな あたたかさとか
2
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浅草大将
信濃なる渋の出で湯の石だたみ行き交ふ下駄に春の足おと
13
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工藤吉生
打ち出され釘に転がる銀玉のひとつひとつが誰かの一生
5
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横雲
芽起しの雨冷たきに萌えいでし蕾僅かの紅さしてをり
6
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詠み人知らず
階段を降りる背中を呼び止めて夕日の燃ゆる あの日の放課後
8
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紫苑
胸板のうすきを指になぞりつつ聞き負ふことのかくも重かり
5
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詠み人知らず
湿りたる白百合の直ぐに立ちたるを 見ればひとり暗るきみ偲はゆ
4
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ふきのとう
窓に置くシクラメンは春の陽に固きつぼみをピンクに染める
9
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ふきのとう
わが里の地名でてくるうれしさに望郷の念こみあげてくる
11
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ありぎりす
くよくよと思い悩んだことなども溶かしてくれる時の流れが
7
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しづく
飲み込んだ事が胃の附をやいているこうして少しずつ穴があく
7
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工藤吉生
5000円 母が暮らしに困り果て質屋に入れた結婚指輪
5
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葵の助
全身を紅く染め上げあの人に摘まれる希望を捨てない苺
15
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詠み人知らず
今日義母は「出来た。」と麻痺の残る手を醤油で濡らし納豆を混ぜた
6
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舞
みちのくの津軽なる鄙雪隠れせめて夢みよ春福寿草
8
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