粕春大君のお気に入りの歌一覧
聴雨
しづかなる褥に白き月さしてあをき吐息のさざ波立ちぬ
12
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紫苑
この夏に譲れぬものを持ちゐるか握ればおほき駅頭の手は
17
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春咲
やはらかき まなざしの先 はばからず 思ひのあるやと 尋ねらるほど
15
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芳立
満ちも満ついのちうるはし常夏の庭はたしかに沙羅の散り落つ
5
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falcon
雲ながれ星きらめかず笹の葉にむすぶ短册むなしくゆるる
9
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恣翁
谷川に水汲み 畑を耕して 倦まば 枕を高く早寝む
26
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紫苑
牽牛花といふを知らざり木の末を昇りのぼりて青きあさがほ
12
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桜園
夏の陽をあびて芙蓉の咲く下に落ちたり昨日咲いていし花
14
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春咲
限りある 星逢ひの夜 明くるとて 思ひの通ひ路 今日も渡らむ
15
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紫苑
あまのはら真砂をはるかのぞみつつ仮寝の夢のはてなきうらに
16
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白亜
あふことの惑ひはあらじ 野をわたる風に吹かるる肌のあつさ
10
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三沢左右
あをく伸ぶる松葉ささめく軒下の陰深ぶかとはつか雨降る
17
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芳立
花の名を知らぬとみるかわが腕にあさがほの蔓あざなへるひと
8
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紫苑
手ばたきの音かさなりぬ鳩群のところをうつす理由はしらず
12
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芳立
来ぬひとをまつ江の空に雲たてばなるかみの音わが袖の聞く
6
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光源氏
あかなくに迷ひに行きし野辺の道影さへあらず花も咲くまじ
13
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春咲
敷島の 道は果てなく 遠路とて 詠める人なむ 近く結ばる
21
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芳立
待ちわびの夜々をあかせばわが衣にくれなゐしるす月ぞたちぬる
9
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聴雨
まろき背と蓮のつぼみのやうな掌を傍にみて杜すぐる朝
16
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聴雨
逢ふこともままならぬ夜は軒端より鵲かける橋渡りたき
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