恣翁のお気に入りの歌一覧
詩月恵
しっとりと沁み込んでくる雨音をふたり聞いている啓蟄の朝
7
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詠み人知らず
「春だよ」と暦に呼ばれた虫たちも二度寝しそうな雨の啓蟄
18
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詠み人知らず
彩とりどり団地に干せる布団には 貧富を越えて陽光そそぐ
18
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もなca
啓蟄に冷たき雨のそぼ降りて 蟲は暦を知るすべもなく
9
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工藤吉生
ものすごくギャグのセンスのあるガキの親が恥ずかしそうにしている
10
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夜考宙ん
濡れ新聞千切って畳に撒いて掃く箒の似合った祖母を思いて
10
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工藤吉生
女という文字が飲み屋で足を組み男という字を誘惑してた
8
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只野ハル
泊まりに来た母を送る朝咲き初めし庭の梅並んで見上げ
5
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たかなしゆり
国王や王朝の名を書き殴る 君の名ひとつ端っこに書く
8
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あそびくも
実の落ちた柿の木を打つ春の雨一羽のからす霞へと発つ
19
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ふきのとう
ようやくに響き聞こゆる産声に生まれる瞬間と涙あふるる
24
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もなca
幾年も待ちし命を授かりぬ 友の知らせにただ涙落つ
8
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詠み人知らず
しばらくの家事手伝いじゃ戻らない 妻の機嫌は神の感情
6
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魚住 蓮奈
その指を受け入れる ただ 一台のよい音を出すヴァイオリンとして
8
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もなca
菜の花のからし和えなど並べれば春の兆しは食卓にも満つ
3
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紫苑
甲高き喇叭は光る粒子おび丸天井のいただきに果つ
11
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いちにのパッパ
バイバイのギューの瞬間逃げる子は追ってきてねと笑顔を向ける
4
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聴雨
春告げと云ふ名の酒に咲き初めの白梅うかべ月と呑む宵
10
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ふきのとう
ひな祭り錦糸玉子にはまぐりと我が家の夕げもにぎやかとなる
7
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元円
年度末ざわつく都会に急ぐなと諭すが如く春の雨降る
2
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