恣翁のお気に入りの歌一覧
光源氏
夢のまのはかなの世とは知りながら何を悩むや何をもとむるや
21
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河のほとり
憧るる心の果てもむなしくて春は三月の空の澄むかな
13
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紫草
子らの読む別れの詞にみな涙遺影の祖母は優しげに笑み
16
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詠み人知らず
咲き初めし梅の花びら散らすやうな冷たき雨降る啓蟄の朝
21
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舞
寄り添いて歩くカップルその背なに吹く春風も柔らかき色
9
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山本左足
生臭き欲望持ちて街を往く 猫よ路上で振り向くなかれ
6
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工藤 琴子
山積みになった洗濯物だけが証明してるあたしの存在
13
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しづく
やさしさを集めてぎゅっと詰め込んだたまごぼうろのあわい口溶け
12
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悠々
天窓の光の帶の大いなる愛のごとくに吾(あ)を照らしける
17
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葵の助
少しだけ右側に顔傾けて影は無駄なくひとつになった
5
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みやこうまし
峠道風が騒ぎて止まれば廃村示す道標のあり
10
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市川ありさ
振り向けば君の明るいほほ笑みに凝縮された幸福がある
5
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しづく
「おいしい」ととびだす言葉聞きたくていまかいまかと帰りを待ってる
9
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工藤 琴子
なくなっていくの承知でキャラメルを噛締めるように恋をしている
8
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聴雨
まだ満ちぬ月眺めをり春の夜にわれ唯足るを知らむとぞ思う
12
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村上
寒の朝托鉢修業のはじまりて読経の袈裟に白き湯気たつ
9
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村上
冬至湯は昼から入らん穴吹の友が届けし柚子ふたつもち
7
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只野ハル
暖かい雨降夜に蛙鳴くそんな気がした湯に浸りつつ
4
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まるぼろ
こぶし咲く春になると思ひ出す父の口癖竹の子掘るぞ
8
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舞
芽吹き待つ枯れ桜木の枝々に白ら露光る通勤の朝
10
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