恣翁のお気に入りの歌一覧
もぢずり
生別の死別になりて挽歌詠む紙いたづらに黄ばみゆく夕
2
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七色コイン
縁日で買った小さな指輪をね ぎみは大事に触れてくれるの
11
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あき
メールでの世間話は苦手だわ話のネタがすぐ尽きるもの
10
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三嶋
報われぬ無言の恋は黒こげのトーストよりも 少し悲しい
25
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falcon
眠りたる姫を隠して薄紅の雲となりゆく八重桜かな
18
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もなca
歌詠みは心の闇のその淵で思いの丈をひたすら紡ぐ
20
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悠々
月寒く原子爐寂と佇みて 異形の如く鬼火洩らせり
9
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悠々
走馬燈まはれば悲しき顏の見ゆ あの顏この顏聲無く笑ふ
13
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善田真琴
仁和寺に近き小寺の裏庭に苔も床しき兼好の墓
2
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光源氏
うぐひすのこゑぞとどくや逢坂の関に見送る君がこころに
16
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十七
射干玉の黒髮掠ゐて吹く風の清かなること心渫ふかな
6
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詠み人知らず
心から愛しているという嘘が たぶん世界でいちばん多い
21
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舞
懐かしい吾れ呼ぶ声に振り向けば木洩れ日にあり子をあやす母
12
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木綿
タンポポは苦いと知ったふるさとの速く流れる川のほとりで
9
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善田真琴
新緑の葉に落ち撥ねて弾かるる慈雨の飛沫が伝へる波動
3
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佐藤晴
眠れない夜はにじんでこの街はいまひそやかに呼吸をはじめる
10
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佐藤晴
睫毛から覗く照準ひたり寄せあなたへ捧ぐ鉄砲百合を
4
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風蘭
かけがえのなきものの灯が消えてなお面影を追う彼の日だまり
19
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詠み人知らず
突然の 初夏の陽射しに 誘われて はにかむような 白き 二の腕
25
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只野ハル
桜散り菜の花盛り早夏日黄砂に霞む二上の峰
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