滝川昌之のお気に入りの歌一覧
ななかまど
フロントの窓に咲きたる霜の花元素の地力エイチツーオー
7
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北窓
昨日の墓に供えた早咲きの桜気にして冬の雨ふる
15
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あかつき
水の泡麦酒の海で気が抜けて泣いて溺れて弾けて消えて
10
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煩悩
透明な海の郵便局から恥じらいが群れをなして送られていく
9
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リクシアナ
幼けなき冬の夕焼けほろ苦く口に崩れる金柑の色
24
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詠み人知らず
夢の卵いだき続けて雑踏に落としたのかな掏摸れたのかな
9
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詠み人知らず
昼ひざし未だベッドくるまりて有袋類へ退化か進化か
4
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春望愚人
美酒を飮みゆつたりとした朝迎へ雪蹈みしめて今日が始まる
10
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祈り花
盛花過ぎ散るに散れずの山茶花の移ろふ色も風任せかな
17
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シン
斜めがけバッグがきみの小走りに合わせて跳ねる終電間際
13
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詠み人知らず
肉として文を書き付け血にかえてものを読み干す骨になるまで
16
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詠み人知らず
声として歌をつくればひびくことひびはいること届きうること
14
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詠み人知らず
一重のみ白のいろのみつける梅のすがたけわしく薫りゆたけく
22
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舞
今日の日の春を迎える若人のおのこおみなの皆晴れやかに
11
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近江の人
はっきりと雨なら雨で嬉しいもの解放されてやる事一杯
8
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近江の人
年末の大掃除とて庭の砂利ブリーチする人おそらく病気
6
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藤久崇
朝晴れの 明かきみ空の 赤心 みたまの森の 君が御山に
16
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び わ
年明けに株価は上がり天気よしししかし不安もこの年の先
5
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秋日好
鬼の手を離れた笛は湖の龍を躍らせ童子は漢に
16
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秋日好
咲きわける色柔らかにしたたかに思いのままにならぬこの世も
17
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