舞 のお気に入りの歌一覧
うすべに
垣根ごし風の止む間の大掃除 もの珍しげに見守るめじろ
12
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滝川昌之
鼻垂れが袖口ばかり光らせた寒き昭和の木造校舎
16
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ななかまど
やれること選びて今日もそこかしこできるとこまで老いの時無し
12
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ひげじぃ
湯たんぽの湯をそそぎつつ息止めり 老母の視線背に受けつつも
14
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トウジさん
杖の音 こつんこつん と反響すシャッター通りの嘆きにも似て
11
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朝比奈
一線を画して後のマイライフあれかこれかとカタログを観る
18
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ななかまど
空を指す枝ことごとく寒そうに藍ひと色に北斎の空
18
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里香
ぎゅっぎゅっと わたしの足跡 鳴いている いつかいつかと焦がれた雪よ
14
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高松 蓮
三十年 ようやく使えた バーバリー 首に一巻き あの頃思う
6
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滝川昌之
トイザラス 子らが育てば縁遠く また会えるよねウッディーとバズ
16
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うすべに
荒れた庭 人影もなく残された夕闇照らす赤い南天
13
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名鈴
微睡めど 片敷寒み 風の音に 寝聡く目覚め つとうち明かす
65
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千映2
皮肉にも短歌に興味なき人と暮らして今年半世紀過ぎ
9
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へし切
若き日を思えば今は懐かしい 君と歩んだ道を辿りつ
17
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横井 信
長靴に踏みつけられてどんぐりは棚田に沈む夕陽を見てる
15
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KEN
窓の燈の 次ひに消ゆる 子の四つに 限り月夜の 闇を知るかも
13
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恣翁
袖に手を入れたるままに 慣らひとて机に向かふ冬の夜かな
15
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茂作
蹈み入るを足も迷へる霜柱 ほどなく消へる命なりせば
20
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青き銀椀
朝まだき冬は物音の心地すれ隣の人の出でてゆくなど
6
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横井 信
冷たさに一歩ためらう道草に霜の輝く休日の朝
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