KENのお気に入りの歌一覧
恣翁
低き椅子の背に 危ふげに腰掛けて パジャマの儘に 朝刊を見る
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名鈴
旨酒と 得意は雲も 晴るくらし 楽しげなる声 風の運び来
11
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滝川昌之
まだ重い南風に気配を残しては列島上下に惑う前線
16
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うすべに
夕焼けに高い雲立つ北の空 祈るみたいにふうりんの音
7
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横井 信
迷い込むお寺の森はうっそうと僕をつつんだ夏蝉の聲
17
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横井 信
道端のエノコログサを引き抜いて刻むリズムは風の行進
12
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ななかまど
奥山にラインの通知届きおりせめて一日の電波の呪縛
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へし切
度々の緊急事態の宣言に人も慣れてはオオカミ少年
16
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桃山
降り継いだ雨の止み間の外出にせめても傘の色華やがす
9
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葛城
今更に何を願はむ天津空昇りし時は穩やかなれと
7
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名鈴
朝髪の 絡む乱れも 清ましてむ 流れに思ひも 消むよからまし
14
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滝川昌之
自転車を押す俺に歩を合わせては並ぶ歩みが嬉し気な妻
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うすべに
追いかける後姿に伸ばしても 距離縮まない回転木馬
7
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横井 信
梅雨空のすっきりしない雲の下一歩踏み出す夏への助走
11
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灰色猫
亡き父へ供えるスーパードライ買う父が愛した瓶入りを買う
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御宿川蝉
うつせみの戀の終はるを 知りし夏 日暮らし聞くや 空蝉の聲
10
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朝比奈
双方が持ちつ持たれつウインウインを鯱張りて借りは返すと
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ななかまど
春くれば楽しそうなり草ぬきは苦しそうなり夏草の妻
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音弥
叔父き乗る白のジャガーに憧れた夢はさて置きファミリーカー選る
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名鈴
天飛ぶや 棚機津女の 軽き領布 思ひ夫との 飽かぬ別れに
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