佐々一竹のお気に入りの歌一覧
紫苑
水面に波紋もみせぬ絹雨に溶かすミルクと春の憂鬱
15
もっと見る
紫苑
桃潮のさかのぼりゆく夜の闇を統べゐる花と遠き海の香
16
もっと見る
紫苑
戻りえぬ淵の深さよ殺むてふことばつかはぬ服役囚の
6
もっと見る
紫苑
みほとけに木霊やどりてぬへ鳥のうら嘆き絶ゆるあさぼらけかな
9
もっと見る
紫苑
春驟雨濡れてしゆかなたはむれに卒塔婆小町と呼ばるる我は
9
もっと見る
紫苑
すれ違うジタンのかおり路地裏にゲンズブールの影ゆき過ぎる
8
もっと見る
ほたる
万年筆のインクの黒の鮮やかさ真白きノートの心が欲しい
12
もっと見る
螢子
峪わたる鶯の声に迎へられ墓参の我等心和むる
12
もっと見る
まるたまる
夜をこめて詠う空音は調律の狂ったピアノでノクターン弾く
13
もっと見る
まるたまる
うつそみの人の世に生く証しかなこの悲しみも胸の痛みも
19
もっと見る
リンダ
幸せと隣り合わせの哀しみを飼いならすことが生きていく知恵
20
もっと見る
浅草大将
今日もえて明日はかるるをつゆ知らで誰に心をのべの若草
15
もっと見る
螢子
大切な人失いし悲しみはそこにいるのに届かぬもどかしさ
8
もっと見る
紫苑
賜りし曲うたい終え舞台袖の段を降りつつなべてを捨てぬ
14
もっと見る
浅草大将
散る花に混りて雪もひとしきりふるさと今は夢にも見えず
14
もっと見る
詩月恵
風信子 言葉にすれば溢れ出す涙隠して春を届ける
15
もっと見る
紫苑
吹雪く夜に死にゆくひとを見殺して弾く「革命」に憧れており
10
もっと見る
薫智
魂をじりじり焦がし生きている燃やさなくては届かないよね
18
もっと見る
紫苑
醉ひてなほ芯の冷えゐる胸かかへ黷き水面に花みつめをり
18
もっと見る
浅草大将
雨音よショパンにあらでリストなる超絶技巧の調べ奏でよ
18
もっと見る
[1]
<<
11
|
12
|
13
|
14
|
15
|
16
|
17
|
18
|
19
|
20
|
21
>>
[76]