詠み人知らずのお気に入りの歌一覧
恣翁
払へども 身に纏はるる 梅の花 乱れ散り敷く 石段の下
24
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恣翁
窓のない 部屋から出づる 勇気すら 喪ひつれや 若さ虚しき
23
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恣翁
道端の 若草のごと 春恨は 時ゆくほどに 猶繁りけり
23
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恣翁
収めえぬ 骸の声の 啾々と 天陰暮雪 灰燼の街
24
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恣翁
重過ぎて 詠むも憚る 歌心 今は黙して 溢るるを待つ
91
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恣翁
雨上がり 桜に魁け 花開く 白木蓮ぞ 露を帯びたる
24
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恣翁
震災で 避難の続く 世の中に 歌詠める身の ありがたきかな
30
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恣翁
故郷は 旧姿留めず 春の海 静かなれども 心ぞ傷む
25
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恣翁
春風に 揺蕩として 柳絮舞ふ 是れ無情ゆゑ 行方定めじ
22
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恣翁
稚児蟹は 眩く光る 洲の上を 右往左往と 歩きたりけり
25
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恣翁
ひらひらと 紋白蝶は 春の日の 光に銀の 粉を浴びたり
23
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恣翁
春長けて 緑萌ゆらむ 故郷に 何時か還るを 月や照らさむ
29
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恣翁
海はただ 打ち寄せられし 牡蠣棚の 向かふに青く 煙りたるのみ
26
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恣翁
嫁に来て 初めて作る 吸い物が 姑の嗜好に 合うと好いけど
18
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恣翁
行く末に 横たはりたる 難艱に 目を逸らさずに 只管行かむ
17
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恣翁
春さなか 湖を隔つる 山際に たなびく霞 夫も桜かも
25
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恣翁
紫の 泥咥へたる つばくらめ 梁に来たりて また飛び去りぬ
23
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恣翁
春の色 行く水のごと 過ぎ去れり 昨日咲きし花 残るは僅か
22
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恣翁
蒼白き頬に 紅引く くちびるの 記念写真の 美少年かな
31
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恣翁
濡れ石に 続く噴き井に 点々と 疾うに落ちたる 白椿かな
26
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