蔓葵のお気に入りの歌一覧
横井 信
夏草の小さな花をひとつずつ紋白蝶は静かにめぐる
13
もっと見る
うすべに
青梅のうぶ毛にまるく雨粒に春の追憶うぐいすの声
7
もっと見る
名鈴
今宵また 身を知る雨の 降り止まず 枕ぞうきて 寝も寝られざる
7
もっと見る
綴迷停
梅雨の朝そぼ降る雨の冷たさに吹き行く風が追い打ちをかけ
4
もっと見る
横井 信
梅雨空のつづく街角 アジサイの花にうつろう夏の足音
16
もっと見る
葛城
摘み取りて乾し渡せども十藥の五月雨にいまだ乾ききらざり
11
もっと見る
松本直哉
旋盤工募集のポスター色あせて雨のにほひの京浜蒲田
14
もっと見る
御宿川蝉
若き日の幾多の夢を想ひ出づ みのりし夢とみのらざる夢
7
もっと見る
御宿川蝉
窓ごしに 雨の音のみ聞こえくる このまま靜かに 晴れるを待つか
6
もっと見る
音弥
予報図に日毎広がる線状の降水帯に雨を危ぶむ
9
もっと見る
へし切
さわやかな五月の空は雲隠れ心もしのに眺め暮らしつ
19
もっと見る
滝川昌之
合唱も吹奏楽も無き世情 音楽室に澱む閑静
20
もっと見る
うすべに
遠ざかりまた近づいてほととぎす 雨音の間にたてる聞き耳
8
もっと見る
橘
ぐずつきは梅雨の前触れ列島の西側入梅さみだれ配信
9
もっと見る
滝川昌之
車窓には凛々しくなった夏山が濃さを増しゆく白雲載せて
16
もっと見る
うすべに
囲われた土をさがして生きのびる あかつめくさのうさぎのしっぽ
6
もっと見る
名鈴
賀茂祭 山ほととぎす 汝が腕 一日に挙り 暮るるこの夕
11
もっと見る
舞
恐竜は空翔ぶものへ進化する人も残れよつばさ持つもの
6
もっと見る
葛城
晝飯は出かけ行くとて辨當を作りくれたる刀自の氣遣ひ
7
もっと見る
萱斎院
若の浦にみちくる潮の白波の 浜の松が枝きみにたゆたふ
9
もっと見る
[1]
<<
10
|
11
|
12
|
13
|
14
|
15
|
16
|
17
|
18
|
19
|
20
>>
[89]