藤久崇のお気に入りの歌一覧
青き銀椀
山並みの山鳴く形と見ゆるれば目で聞くごとき音の絶へざる
12
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蔓葵
うぐひすの羽風もいとふ桜花うつりにけりな人のあらしに
12
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灰色猫
夜桜を明るく照らす涼やかな春を導く眠らぬ星座
12
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ななかまど
還暦と古希のあいだの位置なれば駆けるではなし歩くではなし
13
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灰色猫
咲き初むる桜並木を焼き尽くす愛おしきかな我が巨人兵
8
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さえね
戦争の終わりこのかた思いきやさくら仰がぬ春が来るとは
10
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横井 信
陽だまりにはらりと落ちる花びらの風と戯れしずかな時間
12
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千映2
君が漕ぐ花筏なら乗りますと深い眠りの春浅きころ
28
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斉藤沙魚
果実酒の瓶を揺すればしんしんと氷砂糖のまぼろしの鳴る
12
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夢士
夜桜よひとり路行く吾の影にうれし涙か はらりはらりと
10
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滝川昌之
品薄に罵り合って奪い合うコロナが攻める僕らの絆
17
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うすべに
みほとけに合わす手を越えふじばかま 深まる秋の香りほのめく
11
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夢士
野分け吠え窓打つ音の激しさよ成すこともなく見ゆる報道
12
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夢士
目に入りて雨風静かつかの間の隙を逃さず庭木見まわる
16
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灰色猫
本としてあなたの指を待ってます眠ることなく夜の車庫にて
19
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ななかまど
山に病み巷に命つきるともいつかなりたし故郷の土
8
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コタロー
明けの空鳥は鳴きつつ飛んでゆく眠れる街の遙か上空
13
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秋日好
摘果せず姫リンゴと化すひと口の秋の実りの深い紅色
17
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詠み人知らず
穩やかに水の近江の秋の波 半月わびしき淡海に漂ふ
19
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夢士
雨上がり何処ともなくあかね群れ弧描き居て向かふ大空
13
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