さいおんのお気に入りの歌一覧
萱斎院
ふみも見ず枯れ野の荻の影まさる 月こそ凍つれ冴ゆる言の葉
12
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シダ
おくやまのいはねにみなもとぢざりてよす風にたつなみやたれ見む
2
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名鈴
ますかがみ 見る人の影 おぼめかし 似つかわしきか 問ふも黙する
10
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はるのかおり
年末を師よりも走る配達員横目に心の中で(がんばれ)
6
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名鈴
妻を呼ぶ 鶴が音しかと 聞き分けて ただ一羽をば 迎へ取るらむ
12
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シダ
鳴釜にうらをせむとや吉備つ冠者おにのおびとは見さばかへらじ
3
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名鈴
さし曇り 飛ぶ鶴が羽も たづたづし 袖振り招かむ 我が賤が家に
10
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KEN
茜なり ああ茜なり あかねさす 今日を願ひて 東雲見れば
7
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灰色猫
帰らばや育ちし川へかの魚も草の匂ひも忘れられぬぞ
10
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灰色猫
冷え込みし冬至の夜は誰しもが柚子湯を思ひ帰路を急がむ
16
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名鈴
四方払ひ為果てば叶ふ御渡り 凍つる道にも憤つり給ふな
11
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葛城
立ち渡る小江のあさぎり遠見れば集く冬鳥いまだ目覺めず
9
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KEN
夕影に 明日のその身を 悟るかは 雪の堤に 座禪の逹磨
9
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萱斎院
月みがく岩垂る水のほのめきも すなはち絶えむこころ凍つれば
7
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わかばみち
穏やかな日々につきまとう怯えとは薄れぬ罪を知らしめるもの
14
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シダ
うす雲のこころもとなく遠ちに見ゆ風にながれてかくるるのみか
5
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灰色猫
海月の儚き夜は星かすみ標なくせし恋路のごとし
12
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名鈴
儺遣ひの 後の逢瀬を 頼みにし 今より弓矢で 鬼払ひたし
17
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トウジさん
立越すはいとど拵なくなれば妹の思出笑酒の初月な
5
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葛城
いにしへゆ流れこしたりさやかなる川ぞ育む土をも人も
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