KENのお気に入りの歌一覧
横井 信
草むらに黄色い蝶は迷い込むやさしい雨の降る秋の朝
15
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朝比奈
近頃はしばしば寝覚む秋の夜を試行錯誤の堂々巡り
16
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名鈴
鯉の目に 涙を見ると 言はずとも 君は我が目の 曇りを見たり
11
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滝川昌之
梅ジャムをせんべいに塗り駄菓子屋で思い通りの二十円なり
18
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横井 信
長月のかすかに残る蝉を乗せレールの音は空に消えてく
10
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音弥
県境を越えて走れば隧道の中に充ちゆく関門の風
16
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茂作
荒海に眼失ふ唐の僧 坐像と成りて法燈を繼ぐ
15
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ななかまど
夫婦して食べる餃子の一皿は五個ではなくて六個がよろし
14
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御宿川蝉
古き家の垣根周りの彼岸花 群れて咲けども 寂しかりけり
12
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へし切
照れる日の残る陽ざしに何思ふ赤ひといろの野辺の彼岸花
18
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名鈴
我が身とて 軽き重きも おぼめかし 復ち返れるや 痩せし夏前に
12
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滝川昌之
鉢並べ園芸用のグローブで額拭えば土の香の付く
18
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うすべに
頬染めた夏のおもさを手のひらに のせる少女の髪梳く秋風
11
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灰色猫
今どんな心と体であるのかを心を静め観察しよう
9
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うすべに
夏草の熱れしずまる野のかげに咲く葛の花 むらさき香る
6
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恣翁
ヴェランダの軒をし越えて 屋根の上に伸びぬる影ぞ 秋を告げける
12
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横井 信
ほんのりと少し色づく青柿とそっと見上げる夕焼けの空
14
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名鈴
尽きざらむ 流転の先で 時に逢ひ 返す返すも 夫婦なるべし
10
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へし切
秋津羽に夕日のかげを重ねては君が粧の木蓮の花
18
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葛城
霧雨に暮れる山辺の灯明かりが人の暮らしの此処にも在りと
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