あぶくのお気に入りの歌一覧
桃山
いつの間にと気付けば白きオダマキは主賓の陰にひっそりと咲く
6
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舞
美しく少し哀しく滑稽な童話に棲める僕らであるか
7
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草木藍
久々の雨に紫陽花嬉しげで傘さす人も少し笑顔で
9
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KEN
あぢさゐは まだ若緑 木漏れ日に 彩爲す夢を 丸くふふませ
17
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へし切
切なきとひとり老い身を嘆きつつ詮無き今日のひと日を生きる
16
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横井 信
六月の田植えを終えた棚田には静かにわたる風のささやき
12
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岩本菫
最近の若いひとつてさあと言う吾子よあなたはまだ八歳よ
6
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舞
道端のゴミ捨て場にも生きてある草のひと叢花の一輪
9
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桃山
窓かけも間仕切りも初夏の色合いに溢れる部屋に早起きをする
7
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岩本菫
やわらかな朝の光に溶けていく私の心どうぞよろしく
12
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音弥
旅立ちはいつだったのかひっそりとサナギの殻の物陰にあり
16
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ガビー
跳べぬ人曲がらぬ人の在りとても ゆるく輪になるラジオ体操
11
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御宿川蝉
暮れなづむ棚田の畔を下り來たる 田毎に見ゆる三日月の笑み
33
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名鈴
目で欺き 口で誑して 手で騙す いかさまものを 討ち破りたし
10
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ななかまど
青白きひかり届きぬシリウスはえやみ忘れる救いのあかり
14
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滝川昌之
ほくほくを 手渡す肉屋 ソースなど 要らぬコロッケ はふはふと噎せ
17
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空き缶
閉塞感あふれる今の若者を連れて行きたい昭和のあの日
7
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灰色猫
薄れゆき拡散されぬさえずりを雨が止んだら空へ放とう
10
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横井 信
足踏みにあわせて揺れる夏草にリボンを結ぶ風の抜け道
12
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び わ
差し入れがそっと机に吾眺め妻の気遣いジンと伝わり
6
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