夏深のお気に入りの歌一覧
綿釣
酔いどれの怒号飛び交う家の隅「ずっと独り」を決めたあの夜
7
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綿釣
どしゃぶりを駅まで歩く冷えた手と温くなりゆくビニール傘の柄
5
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綿釣
ひたすらに永遠ばかり探してた秋の図書室ひだまりの午後
16
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滝川昌之
あと何度逢えるだろうかと東風に問う春待ち顔の梅の古木は
24
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横井 信
ひび割れた桜の幹に手を添えて振り返り待つ君の足音
16
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横井 信
ため息のかけらを集めにじんでる曇りガラスの向こうのひかり
20
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横井 信
役割りを終えた工具はひっそりと冷たい雨に濡れる裏山
11
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ななかまど
冬の木に花鶏むれ来て休らえば春を呼ぶかにひとしきり春
18
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ななかまど
老二人ときに気配を消して居る言い争わぬ鴛鴦のごと
18
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へし切
越前の荒ぶる風に耐えて咲く 人も斯くあれ 水仙の花
26
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蔓葵
朝がすみたなびく山のふもとよりうすくれなゐの春は来にけり
46
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KEN
珈琲と ガトーショコラの 気だるさを 微熱に混ぜる 冬ばれの午後
12
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KEN
人影は 湯氣の衣を 羽織りけり 暮れる年の瀬 波來湯の小路
12
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横井 信
冬晴れの大晦日すら足元に散る花びらのはかなき日暮れ
14
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源 漫
罪深き身の腐りたる心臓へ我と打ち込む錆びぬる釘を
5
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恣翁
城址に立ち 碑を あかあかと染むる夕陽を 望みたりけり
14
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ななかまど
冬空を抱える深き湖はあやうきほどの波たて騒ぐ
14
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KEN
野うさぎの 耳奥いまだ 殘るらむ 絶えて久しき かの遠吠えよ
8
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恣翁
ぎこちなき会話途切れて バチバチと 炭の熾れる音のみぞ立つ
17
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名鈴
我が庵の 若木の蕾 固きまま やがて春や来る 今は根延へよ
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