詠み人知らずのお気に入りの歌一覧
灰色猫
肉体と心がばらばら壊れてはばらばら死体に今日もなるのだ
8
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青き銀椀
明け方の生駒山系霞むほど景色の残る心なりけり
9
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うすべに
人影もまばらな駅を駆け抜ける 空席目立つ快速電車
12
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KEN
あぶら菜は 野分に耐へて 冬に耐へ 天に微笑む まだ荒ぶ岸
12
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青き銀椀
まだくらき朝 春雨の降りはじめ 目覚めの顔は子に帰るかな
9
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横井 信
春を乗せ引き込み線へ動き出す貨物列車の重たい響き
13
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灰色猫
ふれあえば心の奥のもっと奥とても静かに鈴の鳴る音
15
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舞
いち日の何やかにやを仕舞いこむ儀式としての酒の一杯
9
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灰色猫
目覚めれば銀世界が広がってわくわくしちゃう子供でいよう
10
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ななかまど
青空にまあるき雲は遠き日の母が作りし繭玉のよう
11
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夢士
母娘して見やるその先蕗の薹摘む手愛らし子等の手の数
8
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滝川昌之
夜更かしの細眼の猫をからかって枝垂れ梅など揺らす春日よ
16
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夢士
山里の朝霧深く春来たり蓬つみゆき香る草餅
8
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横井 信
いつの間に雨のあがったちっぽけな窓の外には春の夕焼け
10
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うすべに
梅の香にめぐる季節の糸たぐる まんさくの咲くふるさとの山
9
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滝川昌之
長いこと連れ添う妻にもその昔 馳せる恋などあったのだろう
15
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うすべに
山里の梅の畑にふきのとう 帰らぬ春の祖母の味噌汁
7
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うすべに
ふきのとう刻む母の背湯気かすむ 春の香りの立ちのぼる宵
10
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横井 信
少しだけ外へ行こうよあたたかな陽射しの中で花は咲いてる
11
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KEN
ななめ降る みぞれの野辺に ひよどりの 林檎啄む 音のかそけき
12
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