恣翁のお気に入りの歌一覧
ふきのとう
ようやくに秋風のたつ昼下がり桜の木々は音たてそよぐ
8
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紫苑
立ち呑みの屋台おりなす濃き影にまぎれて呷るよるべなき酒
13
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たんぽぽすずめ。
颯爽と走る車体をなぞりつつ光るトンボに見えた秋風
14
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善田真琴
なにであれこれがさいごとおもひなばいきるいのちのかがやきぞます
3
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舞
菊ひとつ浮かべもせずに酌む酒の沁みわたりゆく重陽の夜
9
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市川ありさ
涼しげな君の鼻梁を思い出し声にならない想いは歌に
2
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いちにのパッパ
ホルモンのひとつふたつをついばんで噛みしめている引き継ぎの後
2
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善田真琴
みもほそりこうじはてけむみかづきのこよひはねやへとくかへらばや
3
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いり子
空と海幾度ぶつかり削りあいあの水平線はできたのだろう
9
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枝戯
古の雅の今の朱き門負けず眩しき白き敷石
1
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薫智
いつもより回り道して帰ってた手の温もりが暖かすぎて
13
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薫智
見上げても掴めない空手を伸ばすうつろう色は愛みたいだね
11
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善田真琴
わがおもひうつしてやせしつきかげのあかきこころにいやませよごと
4
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光源氏
しぐれめく小倉の山のうすけぶりやがて散りゆく秋の紅葉ば
5
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光源氏
水無瀬山あかで別れし名殘とて忘れぬ戀と月やたゆたふ
9
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五穀米
滞ることなく過ぎる秋の日の雨の降る日はタイトを履いて
3
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たかはし
茫洋な未来に怯えた若者のぐしゃり、潰れた林檎と右手
3
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五穀米
大酒呑みママさんの書くブログには料理自慢の数々の皿
3
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モリタツ ヒノト
たらちねの母に付き添いバスに乗り九合目まで 何が登山か
10
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紫草
ベットわき脱ぎ捨てられたキャミソールおみな匂いし娘の小部屋
9
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