虹岡思惟造のお気に入りの歌一覧
ひな ろくろう
殘しておいたネクタイは黒一本 今日それを締めお通夜に行く
5
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ななかまど
動物を人に喩えて見るときの人それぞれの哲学を見る
16
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ななかまど
雪消えて萌黄の色の湧きたてば心うきたち冬の日遠し
19
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杜鵑草
泡雪か雲かと見るに白木蓮 日影を浴みてなほ白く映ゆ
47
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杜鵑草
忘るまじ十二年とも眼裏に今も映るは襲ひくる海
8
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KEN
夕さりて 射す陽も朧 尾の雪の 吐息は霞み うなじに淡く
17
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こるちぞう
屋根かすめ銀色つばさ搖れ光る白鳥たちはゆるりと北へ
12
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恣翁
杉香る墓地に陽かげり 閼伽桶の白き山茶花 生けたるごとし
21
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へし切
うららかな春の日なのに 通院の道はるかなり 儘ならぬ身は
15
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ななかまど
春きたとお前を見れば思う朝雨にぬれおり猫柳の穂
22
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舞
春風は 先ず子供らを 誘いだす 笑い走る子 母は追いかけ
8
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ひな ろくろう
裸木となつて枝がよく見える てつぺん近くに鳥の巣のあと
5
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杜鵑草
おしなべて遍く惠む春とても賜はりがたき身こそ惜しけれ
10
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さいおん
木津川 萌春部 吾漕者 杜入野 鶯鳴焉
11
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こるちぞう
雪の畑薄墨になるかんじきの跡示したる春の訪れ
21
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ひな ろくろう
音のする空見上げれば久々に飛行機雲といふを目にする
8
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夕桐
箏爪に君の高麗笛さやかなり殘雪ごとき雛あられかな
14
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横井 信
ゆっくりと列車は駅に近づいて春まだ遠いひかりを運ぶ
15
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灰色猫
声よりも響くあまりに削除するSNSの履歴のすべて
8
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御宿川蝉
山裾の白き學び舎ふり返り 友との別れの 寂しさを知る
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