ぜんまい時計のお気に入りの歌一覧
滝川昌之
ひざ丈の若ヒマワリが梅雨晴れ間母乞うように背伸びしている
14
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茂作
鶯の聲澄み夏の釣り人を 映して湖はいま靜かなり
14
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舞
蝶いち羽 魂運ぶとか ひらひらと名亡き街から 誰のせて来る
7
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名鈴
曇り夜の たどきも知らず 言い掛けし 言の葉闇に 消え静まれり
23
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恣翁
青嵐に枝をそよがせて 菩提樹の小さき花ぞ 絶え間なく降る
18
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茂作
紫陽花の色を迷ひて梅雨深し 赤にうつるや青にうつるや
21
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滝川昌之
梅雨冷えに虫も隠れて動かねば親の燕が狩り場巡れど
14
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御宿川蝉
せせらぎに 和して螢火明滅し またたく星に 和して消えゆく
14
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茂作
走り梅雨庭に群れ生う紫陽花の 花を咲かせよ濡れそぼつ間に
10
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恣翁
藤葛 露けき樹々に纏ひ懸かり 漂ふ霧を遮るらしも
12
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恣翁
泥をもて巣作りに励む海燕 風穏やかに 初夏の日長し
13
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茂作
道の邊に紅を競へる山つつじ 願ひ忘れて暫し留まる
10
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滝川昌之
雨季近し寝起きの髪のくせ毛にも開ける雨戸の滑りにくさも
12
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滝川昌之
ウトウトと鉄路は温む菜の花の色の風など車窓に入れて
12
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滝川昌之
机、椅子、卒業生の影を拭き 新入生へと空ける教室
16
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滝川昌之
ストーンは道産子娘の「ないすー!」を同心円の中央に置く
11
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茂作
亂れずに仕舞ひ迎へることありや 迷へることの多きばかりに
12
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茂作
春を待つ梅に賑はふ寒すずめ 聲音を眞似よ上手さは問はぬ
17
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滝川昌之
老い梅は切られてしまい切り株に一輪咲いて無念を遺し
11
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滝川昌之
過ぎたるは及ばざるかと加湿器の結露を拭う冬の朝窓
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