あぶくのお気に入りの歌一覧
名鈴
幾万の 本や主を 失ひて 傾るるほどに 震へ泣くらむ
12
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へし切
老いぬれば暮るるひと日に喜びをいつかは来たるその日のために
18
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艸介
空梅雨に浮かれ出でたか初蝉は はたと鳴きやみ もはや二度とは
14
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滝川昌之
ワクチンの職域接種に手を挙げて帰省叶わぬ子に会いにゆく
17
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詠み人知らず
夢見たい 二人で歩く 繁華街 お世話になった バーにご挨拶
5
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綴迷停
待ちわびた人の来らず侘しくて見上げた夜空星さえもなく
3
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舞
湯のまちを長閑に歩む老い人らいつ時いらい手をつなぎつつ
7
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詠み人知らず
親友の 声なき声に 頷いて 一人じゃないと 勇気をもらう
5
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桃山
「じゃあ行ってくるよ」の夫の声掛けが妙に優しい口論の朝
11
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名鈴
折節に 衣を替ふる 望月よ 夏の薄衣 纏ひて誘ふ
11
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柊+
母がもう待つことのないあの家に そちこち残る思い出の香
16
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さいおん
此処の辺に 紫陽花八重にも 四片にも 一片そよに はるか偲ばむ
10
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夕夏
せみのうたよみてきがつくそらみみかにいにいぜみのすむわれのみみ
4
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橘
蕾ひとつ残さず咲いてタチアオイ萎れゆくのに梅雨まだ明けず
11
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桃山
明け方の雨の乾いた路面から震えて消える黒き逃げ水
8
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詠み人知らず
暑い風呂 背中を流す 祖父の背に 苦労してきた 人生を見る
5
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千葉 甫
コンピューター閉じて暫くこの夜の残る時間の過ぎるのを聞く
5
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滝川昌之
梅雨空とくくれどかなり局地的「所によって」の「所」に豪雨
16
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詠み人知らず
針を持ち 勘が戻りし 布を縫う 形になれば 愛しきものよ
3
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KEN
薄雲に 滲む望月 泣く事を 疾うに忘るる まなこに眩し
10
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