波端のお気に入りの歌一覧
香林 塔
氷上の薄荷と莓まはしつつラ・マルセイエーズ口ずさむ二時
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まつり
緩慢な死を夢見てはうっとりと金木犀の花を食む午後
9
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シダ
華やいで葬列が行く道ばたの小さき花を踏み拉きつつ
5
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松本直哉
汚染水すてどころなき虫のこゑけものらのこゑうろくづのこゑ
6
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雨夜
まつろはぬ髮はほつれて風わたる少女の指は冬も奏でよ
8
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絮谷新
渡船場の石灯篭に闇添ひて鬼火戯る石蹴り遊び
16
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シダ
補陀落もいづれはあらじこの海の果つるも知らじ我が身のしづく
4
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KEN
吾妻峰の鵯花の毒蜜を旅の糧とし海渡る蝶
15
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舞
海渡る蝶あると聞く何事も為さずに終わる吾が秋の暮れ
9
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雨夜
石眼のみつむ硯に墨磨りて黝き花鳥を海へ解き放つ
4
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シダ
異郷と思ふみちゆき来し方をふとふりさけば童のひとり
2
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銀ねず
巡礼のごとわれらまた同じ朝おなじ路ゆく群れとなるのみ
7
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舞
塔ひとつ 名亡き地に立つ うつむいてわが影を踏み 踏みて向かえる
5
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シダ
ふみ分けしくさのむすびもしをるればあきの心地ぞやがて知るらむ
3
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此君
マダガスカルの女跣に小草ふむ草をふみつつ何思ふらん
3
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松本直哉
いまだ土をふむこと知らぬみどりごの足に触るればこころやはらぐ
5
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雨夜
卵形の硯の濱に磨る墨は搗色、くらき波の音きこゆ
9
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恣翁
昇りたる 弓のやうなる 白き月 モンサンミシェルを 細く照らせり
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紫苑
うつそみの闇に染むれば照り映ゆる月を今宵の兄世とも見む
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水仙
夏空は黒點のごとき鳥抱き兄は左目祕したきりとぞ
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