波端のお気に入りの歌一覧
聴雨
君待てど雨音のみの聞こえくる窓にうつるはわが憂ひかな
19
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シダ
ハロウィンの仮装の如き顔色が向かひに在りて下りの列車
1
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KEN
雪鏡 寫らぬ夢と 知りつつも 風に紅さす 花もありけり
14
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雨夜
蠟燭を消ち山なかに目を閉ぢてそよげるわれの聲をみつめよ
5
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奥月汀
ぬめらかな運河のうちに閉ざされてふたり彷徨うさかしまの街
9
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さいおん
木津川 路往波 數々 番之蝶 舞日此頃
8
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紫苑
いづくの清流を身ぬちに帯びて炎昼に青条揚羽ひりひりと舞ふ
13
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シダ
百年はゆふべ過ぎにし朝霞やがてさめなば消なむ俤
4
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KEN
ひともとの 影さへ漫ろ 槻森ゆ あて無く行かば 黄葉梳く陽に
12
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恣翁
黄昏の濃き堀の面ぞ 寒々と 鉛色にし光りたりける
13
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松本直哉
ひと絶えてしづまりかへるまひるまのひかりのなかのひなぎくの花
7
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へし切
ひがん花咲いて愛しや奥つ城に君を恋ふれば哀しかりけり
16
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雨夜
曼珠沙華もえて朽ちぬる時雨月あかずやありけむ黄揚羽かなし
5
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KEN
ななとせと なのかのあかし 刻むにや 時雨の濡らす うつせみの爪
10
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松本直哉
塵よりいでて塵へとかへるうつせみのせめてかをりのたかき塵なれ
2
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シダ
あだし野の夕べに風の吹きしかば根なしぐさにはつゆもおくまじ
3
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紫苑
鳴きかはすひよどりのこゑとほざかり木守りひとつゆれる小春日
8
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雨夜
櫨の實のみをつくしたる蠟燭の火影にをどる紙の上の文字
6
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凌霄花
秋風に茶庭の紅葉つつましく舞い落つ手水鉢に描く夕暮れ
11
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うすべに
歯磨きの蛇口の水のあたたかさ 夏のなごりにしがみつく朝
10
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