波端のお気に入りの歌一覧
雨夜
あらかねの土の午睡にほろびざるものをおもほゆ炎ゆる長庚
9
もっと見る
シダ
あだ波の寄せては返す憂き身にぞあたらしき夜のまたくるるべき
4
もっと見る
杜鵑草
ほととぎす囀りがたくなりぬるを夜な夜な咽ぶ五月雨のころ
13
もっと見る
へし切
人しれず恋ふれば苦し くれなゐに 末咲く花の色に出でずとも
11
もっと見る
さいおん
叢雨 亦巡来 束間 立待月乎 見者清毛
15
もっと見る
悠々
置き去りの子らの泣き聲耳ふさぎ走る列車を月照らしけり
14
もっと見る
ななかまど
一心に鉄路のはての寂しさを訪ねしわれの二十歳の旅路
12
もっと見る
松本直哉
二階より伝つておりる縄梯子この世の外のいづこなりとも
5
もっと見る
恣翁
花の香の夢を惜しむか 樹々の葉の匂ひを運ぶ初夏の朝風
11
もっと見る
シダ
風船に息を吹くらむ風船の膨らむらむと人の云ふらむ
6
もっと見る
松本直哉
聖堂に「憐れみたまへ」の声満てり愚かの神に祈るべけんや
3
もっと見る
恣翁
海の方ゆ 潮満ち来て 繋ぎたる舟の挙りて 川上に向く
19
もっと見る
河のほとり
なにとなくわれ潮風に身を変へてはるばる船を慕ひ行かばや
12
もっと見る
更紗
思い出は流れ流れて辿り着く記憶の海に漂う小舟
16
もっと見る
へし切
思ひ寝の夢の枕にかヘリ来ぬ 妹が袖の香にほふたちばな
15
もっと見る
シダ
帰らむと叫びし喉のその赤も今は昔の色と覚えつ
2
もっと見る
悠々
ぼうふらの孵る梅雨空宇宙よりななとせの旅還る船あり
21
もっと見る
KEN
忘れえぬ 彼方の思ひ 夕影に 思ひ出づかも かげり咲く花
14
もっと見る
舞
遠い日の契りは深く筒井筒汲めど尽きせぬ思いなりけり
1
もっと見る
杜鵑草
むつましく番へる鴨のゐる川に見ゆるや遠き我が春の日日
9
もっと見る
[1]
<<
1
|
2
|
3
|
4
|
5
|
6
|
7
|
8
|
9
|
10
|
11
>>
[19]