波端のお気に入りの歌一覧
KEN
雨の夜半 亡者憑依し 浮き立ちぬ うつつの隅の 小菊白菊
9
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雨夜
善惡の彼岸まゐりにかねてより持たぬアダムの林檎を供ふ
6
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夏嶋 真子
花筏 銀河を流れ散る花を見送る我も花の舟人
16
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さいおん
秋深 黄葉櫻葉 風尓舞者 振放見乍 人者往鴨
14
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へし切
秋さりて鵙なく野べの静けさにしだれ咲き散る白萩の花
16
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夏嶋 真子
静謐は音色を帯びて湖に波紋の廃墟月光ソナタ
3
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たけくらべ
耳すませ聞けばせつなき雨だれの夜半のソナタを恋しかるらむ
20
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恣翁
二階なる 白きレースのカーテンの 懸かる窓より 「雨だれ」の漏る
14
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紫苑
あまとぶやカリグラフィーの尾のにじむ余白にとほく雨だれのこゑ
10
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からくれなゐの夜
ほのぼのと朝明のけむりたちにけり何処へ行くや舟人のかげ
4
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さいおん
東野 炎立 五更 仰漕往 有明月
10
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雨夜
井戸底に沈む玻璃鏡は薄明の色をうつして水に赫ふ
10
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シダ
よにとむるいかりもあらじうき舟をいづれ水屑とわらへわたつみ
4
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入山夜鷸
雨むすび浮世にや笑むはちすの手曳く葉の舟の溺るるも見ず
3
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さいおん
日晩者 秋庭不鳴 梅雨明之 頃従鳴而 暑之去左右
22
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松本直哉
こどもらのせたけことなる水筒に麦茶みたしむせみのなくあさ
12
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横井 信
本を読むページをめくるつかの間に風の音聞く嵐の窓辺
13
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水仙
波斯の更紗扇子に吹く風は微かに砂の香をも含めり
3
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恣翁
江風の雨呼び 舟の涼しくて 蜜柑の花の香に酔ひぬらし
26
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紫苑
宵の口に咲きしダツラの風に揺れ差し招く手は鬼さんこちら
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