雨夜のお気に入りの歌一覧
へし切
思ひ侘び さても苦しき現世の 野辺の千草は春の色なる
20
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滝川昌之
一夜ごと月を写して膨らめば枝に満ちゆく雲南黄梅
21
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舞
だれをかもま白に染めて夢にさえ寂しく沁みる雪積もる音
10
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河のほとり
なかなかに移ろふよりもはかなきはさかりに消ゆる夢の花かな
12
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シダ
つかの間の眠りにもゆめ止まらじと回遊魚には瞼はなかり
3
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横井 信
蝋梅の香りただよう公園で冬に陽射しに枯葉はおどる
11
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桜田 武
庭の檜葉の隙間に雀が休む雪凌ぐ冬の過客の如く
6
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横井 信
さあ次の一歩を探し夜の道 作り変えてく昨日のかたち
10
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滝川昌之
産まれたての仔馬のごとくおぼつかぬ襷つないで崩れる脚は
20
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名鈴
たまくしげこの世に二つ無き椿 諸手で覆ひ雪に濡らさじ
12
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ななかまど
雪割りて春を告げくる福寿草色なき冬の命いとしく
16
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吉野 鮎
南面の傾りを埋む水仙を香らせわたる初春の風
13
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ななかまど
柔らかな起伏をみせる雪原に穏やかなれとひかり弥栄
10
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葛城
あきらけく清き雪積む初春をまずは祝いて汲まむ若水
16
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灰色猫
一羽では 寂しかろうと もう一羽 こしらえ並べる 雪うさぎ
53
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ななかまど
見においでカーブミラーの膨らみに犬ふくらんで猫ふくらんで
14
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シダ
ぬばたまの帳に虫の食ふごとくむかしほしたるひかりのぞけり
2
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波端
人形は葡萄酒のごと蔵に古る淡水色におもて褪めつつ
3
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さいおん
十六夜 大晦日尓 冬籠 明年尓波 弥頻吉事
6
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Chico
モナ・リザに見らるることを覺えゐし 夜のルーブルに銀貨拾えば
10
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