詠み人知らずのお気に入りの歌一覧
青き銀椀
ボールペン使ひ切りしをそと置きて歌も休める今朝の霧雨
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青き銀椀
耳遠くなりにし母へわが声を届けむ内も足らず切なし
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名鈴
前の犬 いまだ手元で 供養して 仔勧めらるるが しばし飼ふまじ
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横井 信
水ぬるむ池に集まるカモの群れ気づけば増える水辺のみどり
12
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滝川昌之
遺されし懐中時計に父の見た古き刻(とき)など戻してもみる
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恣翁
店先のぐじの上にし 降り積める 氷雨混じりの 春の雪かな
17
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綿釣
嘘ばかり上手くなってく僕たちは傷つくことに臆病である
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名鈴
双子の縁 楫緒程にも 太からむ 荒き重波 共に濡れ堪ふ
12
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名鈴
庭の仕掛け 身に染み解かば 其処其処に 石が誘ひて 木が笑み栄ゆ
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うすべに
うらうらと舗道の割れ目にしがみつく 踏みつけられたたんぽぽが咲く
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横井 信
バスを待つ古い建屋のわきに立つ古木に跳ねるコゲラのドラム
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うすべに
背を向けたきみの言葉がやさしくて 凍てつく夜にさくら散る夢
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横井 信
氷張るかじかむ朝に手ぶくろを片手にはめてのぞいたスマホ
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蔓葵
冬の夜はあくるを知らぬ山の端に月宿るべき雲もかひなし
13
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蔓葵
君ももし月に心やあくがれんしばし夜道を過ぎがてにして
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ななかまど
手のひらに核の生みだす患難をくろぐろと載せふくしまの土
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ななかまど
縁側を一人じめして伏したればぬるきかげんに冬日はさする
9
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横井 信
如月のひかりほどけて春を待つ枯野を駆ける風のつぶやき
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横井 信
街中に不意に響いた踏み切りに足踏みしてる春の足音
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うすべに
しっとりと濡れた朽ち葉の下に春 蟻のねどこを探す午後の陽
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