詠み人知らずのお気に入りの歌一覧
名鈴
神諭す 験を受けし 斎つ乙女 夢か現か 誰かは知らむ
10
もっと見る
滝川昌之
長いこと連れ添う妻にもその昔 馳せる恋などあったのだろう
15
もっと見る
KEN
ななめ降る みぞれの野辺に ひよどりの 林檎啄む 音のかそけき
12
もっと見る
KEN
あぶら菜は 野分に耐へて 冬に耐へ 天に微笑む まだ荒ぶ岸
12
もっと見る
灰色猫
ふれあえば心の奥のもっと奥とても静かに鈴の鳴る音
15
もっと見る
灰色猫
おはようと少女の君が微笑めば子供の僕が微笑み返す
13
もっと見る
横井 信
里山の森に分け入り砂利を踏む音も楽しくウグイスの声
9
もっと見る
横井 信
春を乗せ引き込み線へ動き出す貨物列車の重たい響き
13
もっと見る
うすべに
人影もまばらな駅を駆け抜ける 空席目立つ快速電車
12
もっと見る
滝川昌之
夜更かしの細眼の猫をからかって枝垂れ梅など揺らす春日よ
16
もっと見る
KEN
耐へ尽きて 林檎のひとつ 落ちにけり ひよどりの鳴く みぞれ降る春
10
もっと見る
ななかまど
青空にまあるき雲は遠き日の母が作りし繭玉のよう
11
もっと見る
横井 信
いつの間に雨のあがったちっぽけな窓の外には春の夕焼け
10
もっと見る
名鈴
水火の難 動かず受けし 後もなほ 芽ぐみて咲くぞ 頼もしきかな
9
もっと見る
夏深
忍び寄る見えざる敵に慄きて儚げに見ゆ水仙までも
8
もっと見る
舞
ヘアゴムを咥えて纏むポニーテール乙女の髪のうなじ涼しく
10
もっと見る
滝川昌之
恩師らが空耳で聴く卒業歌 式は自粛の春空仰ぎ
17
もっと見る
ななかまど
草とりの妻の背中の動かざる花咲いたかと声かけてみる
11
もっと見る
灰色猫
とんとんと割烹姿の包丁の音色のような目覚まし時計
12
もっと見る
灰色猫
少女らのひとつひとつの手のひらに桜を描き足す老易者
14
もっと見る
[1]
<<
1
|
2
|
3
|
4
|
5
|
6
|
7
|
8
|
9
|
10
|
11
>>
[13]