紫(ゆかり)のお気に入りの歌一覧
朝がお
いつからか母の背中の小さきに車いすのみ大きく見えて
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へし切
哀しみの吾のこころを酌みもせず今を盛りと咲く花ざくら
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舞
地蔵にも添えたる花は春色のはにかむほどに新たなる色
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詠み人知らず
物書きは悲喜の直接表現を 使うべからず忌避すべき悲喜
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いわお
水止める 火を消す 今日は燃えるごみ 短冊貼りて ひとり生きし母
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詠み人知らず
眠られぬ訳は明明白白に 善し悪し別に君に関わる
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大埜真巫子.
しとしとと 雨降る午後の 裁縫は 自分の傷口 縫うかのようだ
58
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詠み人知らず
好感度良しの夫に好感度悪しの吾は頭抱ゆる
3
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みやこうまし
雨上がりしっとり濡れし白木蓮柔き花びらしんなり開く
19
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たみお
まっさらで コットンリネンで 膝丈で 揺られて透けて そんな気持ちで
3
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紹益
鶯の 声たどたどし 浅き春 里山飾る 紅白の梅
22
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日向猫
簡単に話せる相手がいるときは 楽だがきっと脆くなるのだ
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紫苑
次はいつと小声に聞けば無造作に手帳をたぐる指さきにくし
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恣翁
沈黙の木霊充ちたる森の気を 温めむとして 日差し這ひ入る
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