朔夜のお気に入りの歌一覧
橘
ご機嫌をとるかのような晴天に形骸だけの家を見巡る
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灰色猫
君ありし時には見えし君のなき時には見えぬ彗星を追ふ
12
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桃山
雲さえも凍り付くかの底冷えの朝に無理やり体馴染ませ
8
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可不可
ドカ雪は人に背負はせ 東京は見えないコロナの数だけ数へ
9
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横井 信
沈みゆく夕陽にうつる長い影 そっと引き連れ枯れ野を歩く
13
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灰色猫
音速を突破できない僕らには音の速さの歌声がある
9
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音弥
むら消えの雪の下枝に温み取り猫は背中に浴びる冬麗
16
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名鈴
子を生せば 予ねて告げける 罪の報い 凌じあたはぬ 雪女かな
11
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わかばみち
離れたら喚いて怒り抱くことでご機嫌になる我が子愛しき
7
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滝川昌之
氷雨とて嗄声のごとき裸木の枝擦れの音の一つも抑え
16
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ななかまど
人間は住み良きものかウィルスよ何が目的どこへと帰る
7
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灰色猫
未踏なる月の荒野に咲き染むるアポロが摘みしかつらの花よ
9
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音弥
冬眠をせぬ獣らの生き残り賭けて駆けたる氷流の上
11
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わかばみち
一片の白触れようと手を伸ばす淡く消えゆく初めての雪
6
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恣翁
駕籠舁きの杖のみ聴きけむ 冷水の石畳に今 霙降り頻く
20
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名鈴
君を守る 大黒天ぞ 灼なる 事無き告げを ありがたく拝す
7
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横井 信
さあ次の一歩を探し夜の道 作り変えてく昨日のかたち
10
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滝川昌之
松ごとき黄色いシールが剝されて投函口は通常営業
12
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灰色猫
浮く時も沈んでしまう時もあるその真ん中に安らぎはある
10
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灰色猫
この先は滝があるよとおばあさん清流に浮く桃に教える
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