猫実主税のお気に入りの歌一覧
光源氏
吹く風にしばしとどめん秋櫻君待つ宿の闇におぼめく
7
もっと見る
浅草大将
ゆく夏の影こそ目にはみねの上に月ぞ秋なるむら雲のそら
12
もっと見る
桜園
水をまく夕べの庭に雨のなく乾きし土の匂ひ立ちたり
29
もっと見る
紫草
髮のふさ夫ゆづりの曲見せて机に伏せる息子ゐる夜
22
もっと見る
紫草
哀しみの深き日々にも朝の來て何か食まねば生きてもいけず
23
もっと見る
恣翁
狂客の屋敷残るも 人は亡く 蓮空しく咲き誇るのみ
21
もっと見る
五穀米
聖堂の自動ドアーは閉じられてミサなき火曜日驟雨に濡れる
5
もっと見る
舞
小雨降るのみちのく十和田染まりゆく湖面に映る山見る乙女
9
もっと見る
光源氏
散らば散れそぞろうつろふもみぢ葉の君思ふゆゑに秋もいぬめり
7
もっと見る
桜園
寝つかれぬ閨のしじまに聞こえるは寂しげに鳴く鈴虫の声
15
もっと見る
紫苑
名も知らぬ野の草の我が背を越えて思ひ激しき八月のゆく
14
もっと見る
紫苑
あふのけに落ちしを指に掬ひてし蝉は梢を高らに去りぬ
12
もっと見る
五穀米
冷やかな朝の空気に目覚めたる捨てねばならぬものに気付きぬ
8
もっと見る
詠み人知らず
今日を知らばいかでいのちの惜しからむ響きもわたれ我は空蝉
11
もっと見る
光源氏
今日を知らず時をかさぬる空蝉の命のひびきありとこそ知る
14
もっと見る
もなca
暮れ果ててしんと静まる庭隅の草陰あたりに虫の音ひとつ
7
もっと見る
もなca
夕暮れは茜の雲と訪れてたちまち移ろう淡きむらさき
12
もっと見る
紫草
真昼間の交差点にてすれ違う前かがみの君別の顔もつ
12
もっと見る
光源氏
うつせみの人の心も知らずして雲居のよそに隱るゆふぐれ
18
もっと見る
光源氏
風を受け稲田に響く雁が音の繁き思ひを月にゆだねて
10
もっと見る
<<
1
|
2
|
3
|
4
|
5
|
6
>>