葡萄のお気に入りの歌一覧
紫苑
父が首刺し死なせきと口ごもりさしぐむ頬に皺の深しも
11
もっと見る
紫苑
うつしよに縁のなきや青柿のふたつみつとて転び落ち来ぬ
13
もっと見る
桜園
麦刈りの畑を過ぎていく先の広がる青田にそよぐ風筋
15
もっと見る
風蘭
短夜をゆらりと照らす蓮の香と華をかたどるほのおの向こう
22
もっと見る
浅草大将
咲けば雨枯るれば風にうたれつつ散らぬ命があぢさゐの花
17
もっと見る
浅草大将
ガラス割れ床に転がる写真立てに親子笑まへり家は廃れて
7
もっと見る
浅草大将
ただひと夜かり寝のべにをさすたけの君が涙の新妻かがみ
12
もっと見る
浅草大将
散りはてし夢をさかなに呑む夜のなにか花実がさくら水産
16
もっと見る
光源氏
村雲に羽うち交はすほととぎすうらかなしけを置きてとどむる
10
もっと見る
どるちぇ
笹の葉に言の葉揺れるさらさらと星待つ夜に文月の風
16
もっと見る
たんぽぽすずめ。
君が乗る電車のドアがゆっくりと閉まるよ今朝はあと五歩だった
17
もっと見る
光源氏
埋もれ木のその思ひさへみえざりし闇にさまよふ心なき身は
9
もっと見る
光源氏
我こそは天性不適の荒聖 後世をとぶらふ者とおぼされよ
7
もっと見る
桜園
庭先にたわわに実る青梅も一雨ごとに膨らめるかな
13
もっと見る
桜園
雨上がり繁る夏草刈りおれば蛙一匹わが手にのりくる
12
もっと見る
ふきのとう
人知れず散りゆく花に降りかかる冷たき雨を無情と思へり
17
もっと見る
聴雨
ものの影みなやはらかきこの夕べ嵐と共に去りゆくおもひ
8
もっと見る
聴雨
寝ねがてに筆とる指のやすらひて蒼き心にほむら立ちそむ
8
もっと見る
河のほとり
ほととぎす鳴くは確とも分かずして宿のそともにあらし吹くなり
8
もっと見る
河のほとり
ほととぎす声なつかしく語らへばおもかげ見ゆる夜半の月かな
7
もっと見る
[1]
<<
3
|
4
|
5
|
6
|
7
|
8
|
9
|
10
|
11
|
12
|
13
>>
[63]