光本博のお気に入りの歌一覧
風蘭
「好き嫌い多いと大きくなれません」小さいままで大人になった
15
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風蘭
階上に工事の入る休日は負けず爆音音楽を聴く
14
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詠み人知らず
チェックイン書き込む名字が同じだと 泣きだす彼女が小さく見えた
8
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詠み人知らず
海と空まざるところに隠してる 恋ふたつみつ附箋はつけず
19
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詠み人知らず
ただ一度わたしを打ちたる母があり 愛ゆえと知る卒業ののち
22
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紫草
肉体は止まり歪み沈みゆく無音無色の静謐な午前
14
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紫草
病衣から白く透きたる姑の胸 旅立ち阻む術見失ない
11
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舞
弔いて母と語りて酔い汲みし父の好みし安酒旨く
8
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舞
星々もネオンに消えるビル底を何を標るしと歩みてゆかん
6
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恣翁
毛氈の鮮やかな緋は 茶を点つる たをやかな手に 暖かく映ゆ
22
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恣翁
質入れて 誰か鱸を買はむずる 種妻子なる 初鰹好し
12
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恣翁
憂鬱な 春の夕べの花曇り 白詰草ぞ 咲き誇りける
34
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紫苑
紺青のうちにいちりん白かるを異ざまにいふ人のかなしき
11
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紫苑
しなだるる思ひとどめて地に染まず木香薔薇のしろき花房
18
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紫苑
そのかみの思ひは知らね倒されし幹のかたへに薔薇は枯れにき
8
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浅草大将
雨に洗ふ八重の桜の春ごろもみどり一重を明日は干すらし
13
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浅草大将
あまとぶや軽く線路をフライング・スコッツマンは響かせてゆく
9
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浅草大将
遅ざくら今かと尋ねきそ路にもはやはつ夏の風越しのみね
18
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詠み人知らず
なんだこれ俺は硬派だ恋文は 下駄箱に置くな破り捨て、ない
11
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詠み人知らず
一帖の個室で紫煙を吐きながら 君の香りを思い出せない
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