夏緒のお気に入りの歌一覧
風橋 平
もうやめてしまおう 薔薇の花弁は疲れきってる血のくれないだ
8
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アンリ ミネ
大海に漕ぎ出す勇気などなくてボトルシップに詰め込む自我よ
19
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都季
正しさが欲しかったから25時赤信号にひとり従う
12
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住川幸
綾をなす緑ひとつの名も知らず野辺を山辺をただ夏と呼ぶ
41
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紫苑
逃げ水の果てに遊具の静もれり世の終はるごと炎天の午後
22
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葛山葛粉
鱗粉が肺に入って身体から雨の匂いを漂わせてる
5
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そらの珊瑚
ちょっとづつちょっとづつ間違っていく伝言ゲームのように、今日も
17
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かぐら
小暑に冬集めた文庫を並べてはきらきらと背を伸ばすぼくたち
3
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牛隆佑
怖いのは(たすけて)さえも言えぬこと水族館の夜は冷たい
10
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山本左足
要するに超音速で飛びたいと願うスズメだお前も俺も
4
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舞
白鳥の声遥かなる津軽野に聞く人も無く雪降り止まず
11
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白亜
読みおえた本をぱたりと閉じるとき 句点としての雪のひとひら
19
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みやこうまし
白雪の深みを行けば身にしみて死に憧れぬ冬の北山
17
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舞
弱りゆく幸福の木に なにごとか語り水やる女子事務員おり
5
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希
真夜中に肩甲骨が痛むのは翼の生えるきざしだろうか
6
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芳立
あしたには消えゆくものとしら雪のふるい童話にまだ眠る君
18
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ぎんこ
ここでしか生きていけぬというように今日三度めの網かける蜘蛛
24
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ひの
たっぷりと波打ちひかりを抱く水を誰かがわたしのビンに詰めてく
3
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酒井景二朗
葉脈を噛んで疲れを癒してゐる滅びの道でふと立ち止まり
6
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ねこめ
泣いたってどうにもなんないことがあり定型文のような早朝
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